風の谷通信No.8-194
26日の記録の一部分で、沖縄県民が侮辱されている、と書きましたが、元外務官僚の天木直人さんが同じように腹を立てています。相当に怒っています。
沖縄の自民党県議たちは普天間基地の『辺野古移転拒否』を掲げて当選した人達です。それがここで一挙に反転・転向してしまいました。それについて天木さんが怒っているのです。沖縄県民がこれに抗議しなければ沖縄を見捨てるぞ!とばかりに書いています。いままでオール沖縄で戦ってきたのはなんだったのか。あれほど『辺野古移転反対』を力説していた翁長会長までが転向してしまった。県民の声と帯同してきたことはウソだったのか。これで沖縄県民が怒らなければウソだ。沖縄独立の声が上がらなければ沖縄の未来はないぞ・・・・とばかりです。
残念ながら、沖縄の事態をこのクニのメディアはほとんど報じません。徳州会と猪瀬知事のニュースを報道しても沖縄の動きを殆ど報道しません。だから本土の人たちは知らないままです。特定秘密保護法については報道が増えてきましたが、それでも時遅し・後手に回った、という感じですが、沖縄についてはもっと後回しです。
天木さんはこんな書き方をしています。どれほどのオドシ・圧力があったのか、どれほどのカネをもらったのか、と。このまま県議を辞任しなければ、沖縄県民からシッペ返しを受けるだろう、と。事実、那覇市議会は辺野古の県内移設に反対の抗議を起こしました。同様の声が市民レベルでも起きるでしょう。
しかし、自民党県議団については事情はそう簡単なものではなさそうです。天木さんが言うような「圧力やカネで動いた翁長県議会長の裏切り」というほどではないようです。琉球新報によると翁長会長の辞任はアベ政権の強権姿勢に対する抗議であるとも受けとれます。ただ沖縄自民党県議団全体の動きは報道されていません。内部で分裂騒ぎがおきていたのかもしれません。あるいは翁長会長一人がアベ政権に抵抗していたのかも知れません。
いずれにしても、仲井真知事が結論を下す今月末までの、かの地の動きが知りたいものです。新聞もテレビも本土中心の全国メディアはこれを報じてはくれません。ニホンの論壇を牽引して良識の府を標榜している新聞でも所詮は商業新聞という限界ですね。あぁ政治の世界は闇ですねぇ。
投稿者の年齢
10代 28 1.3%
20代 23 1.1%
30代 119 5.6%
40代 217 10.2%
50代 206 9.7%
60代 666 31.4%
70代 640 30.2%
80代以上 214 10.1%
不明 9 0.4%
平均年齢は63.6歳、中央値は68歳です。