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M(マグニチュード)10の地震はあるのか?

2013-01-24 19:06:56 | インポート
 世界的な話題になっていたマヤ文明の2012年世界滅亡論は、やはり何事もなく過ぎ去り一段落である。世間もノストラダムスで学習した成果もあったのか、全体的には1999年ほどの騒ぎではなかったと思う。仕掛け人はそれなりの”利益”を得たのだろうが、思ったほどではなかったのではないか?私自身は、はじめから何事も起きないだろうと思っていたから、どうということはないが、現実の政治、経済、地球環境と地球を取り巻く危機的状況に変化はない。この種の終末論や滅亡論はそのこと事態の因果関係に汲々とするのではなく、現実を考え直す機会として捉えれば、それはそれで意味があるのだ。

 東日本大震災から2年がたとうとしているが、今後100年間の間にこれをしのぐスケールの大地震が日本を襲う可能性はどのくらいなのか?そもそも地球で起こる地震は最大どのくらいのものが考えられるのか?その回答とも思える研究結果が、最近、発表された。発表したのは東北大地震・噴火予知研究観測センターの松沢暢教授。東京新聞の記事から引用すると、地球上で起こる可能性のある最大の地震の大きさは理論上「マグニチュード10」程度らしい。松沢教授によると「M10の地震が必ず起きるということではない。起きるとしても1万年に1回ぐらいではないか」という。これまで地球上でM10の地震が観測されたことはなく、観測史上最大の大地震は1960年におきたチリ地震のM9.5である。そしてこのときのエネルギーは東日本大震災の4倍以上であった。地震は発生したときの断層が長ければ長いほど、その規模は大きくなる。断層の長さが倍になると地震の規模も倍になり、マグニチュード(M)の値は0.2増える。現在、地球上で考えられる断層の長さを考えると、M11はほぼないと思われる。しかしM10の地震は可能性としてあると思っていたほうがいいかもしれない。実際、このM10の地震が起きると、東日本大震災の32倍というとてつもないエネルギーを持つという。またM10の地震がもし起きると、ゆれは20分から1時間も続くという。

東日本大震災クラスかそれ以上のゆれが1時間近くも続いたら、もはやなすすべはない。大体、1時間近くも地面が揺れていたら、人間の最も基本的な動作である地に足をつけてたつということが1時間近くも確保できなくなるということで、かって人類が1度も経験したことがないことである。どんな状況になるか、想像すらできない。また震源域が海底で陸地に近いと、揺れている間に巨大津波が押し寄せてくる可能性も高い。

こうなるといくら地震予知の技術が発達しても焼け石に水ということになる。逃げ場がないからだ。たとえわかったとしても発表するのも相当に慎重を要するだろう。ひとつ間違えば大変なパニックを引き起こす可能性があるからである。よく言われることだが、我々も冷静な行動が必要になる。地震を止めることはできないが、すこしでも正確な予知ができるように岩石の歪や地下のわずかな変化などを長期にわたって観測する地道な仕事が必要になる。




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