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スペースエコノミーを考える

2019-05-22 06:27:27 | インポート

 このサイトは何事も”宇宙的視点”ということを大事にしている。その点で経済問題もスペースエコノミー(宇宙経済論)とでも言うべき体制を考えてみたい。現時点では荒唐無稽に思われるかもしれないが、地球はもはや巨大な有機的結合体になっていると思う。地球全体が1つの運命共同体になっていて、トランプ氏のようにひたすら「アメリカ イズ ファースト(アメリカの利益が第一)などと言っていてはダメなのだ。いかなる政策も自国のみを対象にしていたのではもはや通用しない。特に地球最強国家の最高権力者を自負するトランプ氏なら地球全体に責任を持ってほしい。
 私は経済の専門家でも学者でもないので、論理的に多くの矛盾点があると思うがその点はお許し願いたい。そしてこれをお読みになった方でその点に気づかれた方は是非、指摘していただきたい。
 まず経済(学)は大雑把に大きく分けるとミクロ(小さな)とマクロ(大きな)という見方に大別できると思うが、このスペースエコノミー(以下、SPACE ECONOMY=SEと省略)はとりわけマクロ、それも超マクロ的な視点から考えてみる。

 マクロ経済とは”一国全体の経済を分析するもので経済成長、失業率などを扱うものだが、SEはそれを地球規模にまで拡大したものと考えてほしい。地球(経済)を1つの巨大な有機的結合体と考えてみる。そもそも地球は我々、地球人に対してどれほどの恩恵をもたらしてくれているのか?SEは簡単に言えば、地球に大きな負荷をかけて生産物、サービスを増大させる従来の経済成長ではなく、地球本来の持つ有機的結合体としての価値を増大させることを目標にする。

 そこで参考になりそうな資料がある。少々、話は古くなるが1977年に米国メリーランド大学の研究グループが地球上の空気や海、山、川、樹木に至るまでの”全生物生存圏(BIOSPHERE)のもたらす経済価値を独自の計算方法で算出した数字を科学専門誌「ネイチャー」に発表したものである。当時の円レートに概算すると3900兆円になったという。これを多いとみるか少ないとみるか?この数字は当時の全世界の国民総生産(GNP)の1.8倍になる数値である。

 もっとも有機的結合体としての地球が我々にもたらしてくれる恩恵など現在の商業市場経済では完全に定量化できるわけもなく、実際にはこの数字の何十倍、何百倍もの価値を生み出してくれているに違いない。数値などでは概算できない有形無形の”真の利益”である。ただそこを有形無形という抽象的な言葉であいまいに表現するのではなく数値化する。本当は数値化する必要などないのだが、経済指標とするには必要なことである。 その参考になりそうなのが前述のメリーランド大学の研究グループが算出した数値である。つまり地球上の”全生物生存圏”が生み出す価値の増大を、生産物とサービスの総量である現在のGDP,GNPに代わる経済指標にする。GBP(GROSS BIOSPHERE PRODUCT)全生物生存圏地球総生産とでも読んだらどうか?考えられるのは石油や石炭などの化石燃料消費によって排出される二酸化炭素を吸収して酸素を供給してくれる森林(樹木)の面積やその森林に必要な土地面積の総量といったものである。そして肝心なのはGDPはGBPの総量以下に規制することだ。
 
 GDP成長を経済の主目的にするのはもうやめたい。それは身近に迫ってきた地球環境の激変や、人権無視・健康破壊の労働環境などに現れている。全生物生存権を切り崩してのGDP成長は明らかに限界に来ている。