gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

スペース・イデオロギー or エコノミー元年

2010-01-27 13:34:41 | インポート

 2010年が幕開けして、ほぼ1ヶ月が経過した。21世紀になって10年が経過したことになるのだが、輝かしい21世紀を期待していたのとは裏腹に、20世紀よりも混沌(カオス)とした様相を呈している。時間は黙っていても勝手に経過してくれるが、人類そのもののレベルは一向に進歩している感じがしない。思うに時代が変化しても、我々の生活基盤である経済の仕組みがほとんど進歩していないからである。これから人類がこの太陽系の第3惑星で生き延びていくには、根本的な発想の転換が必要だと思う。すなわち今までのように毎年毎年、生産物やサービスを、前の年よりも数パーセントずつ伸ばしていかなければならないのか、経済を活性化させ続けるためには強制された競争を受け入れなければならないのか、GNP・GDP至上主義という資本主義経済を考え直してみたい。

 そういえば今年は我が日本国が長年、国力の源泉のように考えていたGDPがお隣の新興経済超大国の中国に追い抜かれるのが確実だとされている。それならばいい機会である。今年をGDP至上主義から、それに変わる経済思想の元年にしたい。行き過ぎたGDP至上主義が地球の環境に悪い影響を及ぼすことがはっきりしてきた。それでは経済成長と環境保全は両立できるのか?できるという人もいるが、やはり覚悟が必要だ。2010年は成長から環境保全に重きを置くような新しい価値観を模索するべき段階だ。若い人たちが余り、物をほしがらなくなったり、ほどほどに生活していければ、収入もほどほどでいいと考える人が多くなっているのも、もしかしたら、あまり”ガツガツしない新しい価値観”の人類が現れ始めている萌芽期と捉えることもできる。

 新しい価値観とは物質やサービスの総量を増やしていくというものから、今あるものを大切に使う、大きく言えば地球や宇宙に生かされているといった価値観である。今までの近代(モダン)の価値観である物質(GDP)から、もっと根源的な価値観を考えるポスト・モダン的なものだ。そのヒントになりそうなのが宇宙のすべての組成物の根源といわれるダーク・マターである。金本位制というのがあったが、ダークマター本位制なんぞというものができたらどうか。宇宙のすべての組成物の根源であるならばこれ以上、確かな価値の裏づけはない。ピンと来ないかもしれないが、今の段階ではおぼろげにわかってくれればいいい。とりあえず簡単にできるのは物を無駄にしないことである。”資源そのものが完全に枯渇してしまったら、人類の生み出した最大の発明でもある、”価格”を中心とした市場経済も成り立たなくなる。