米国宇宙政策の本丸と言える米航空宇宙局(NASA)もUFO調査に本腰を入れ始めたのか?NASAが組織したUFOに関する有識者の調査委員会が5月31日、公開会議を開き7月に調査報告書を公表すると表明した。
委員会ではこれまでに撮影された多くのUFO映像や目撃報告を調査中とのことだが、委員会トップである宇宙物理学者のD.スパーゲル博士は「多くのUFOは説明がつくと指摘、航空機や研究用気球、気象現象と見られる」とした。同時に「UFOの解明には、より質の高いデータが必要で情報量も限られる傾向にある」と述べており、その解明は難しいとの認識を示した。また別のメンバーの1人は「地球外知的生命体との関連を明確に示す情報はない」と述べた。
委員会は16人の科学者で構成されており、2022年10月から、データを集収。調査を進めていた。委員会はUFOを含む未知の自然現象を合わせた未確認空中現象(UAP)の解明と航空安全のために設置された。
委員会では国防総省でUAP調査を行う全領域異常対策室(AARO)のカークパトリック室長が、軍用機などから800件を超える目撃情報を精査していることを明らかにした。そして「本当に(UAP現象の中で)特異と言えるのはそのうちの2~5%ほどだ」と述べた。
UFOは半数が球形で大きさが1~4メートル(少々、小さい気がするが?)。色は白や銀色、半透明が多く、民間機が飛ぶ高度3~9千メートル近辺に集中するという。