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燃料か食料か

2007-05-13 22:51:55 | インポート

 日清食品のカップめん「焼きそばUFO」のUFOの意味は”未確認飛行物体”という意味ではなくU=UMAI(うまい)、F=FUTOI(ふとい)、O=OOKII(おおきい)という意味だとか。てっきり未確認飛行物体のUFOだと思っていたので目から鱗。

 ところで焼きそばの原料は小麦だが日本で消費する小麦の90%はオーストラリアから輸入しているのはご存知だろうか?そのオーストラリアで100年に1度といわれる大干ばつが昨年発生。もし今年十分な雨が降らないとオーストラリア農業は大打撃を受け、その影響は日本にも及ぶことは必至と見られる。オーストラリアの大干ばつに地球温暖化が影響しているか定かではないが、昨今の地球規模での異常気象には何らかの形で温暖化が影響していると考えたほうがいいと思う。

 その温暖化の影響が間接的な形で身近な食品に出始めた。オレンジジュースやマヨネーズの価格が上がっているという。これはガソリンなどの化石燃料に植物から作ったエタノールを混ぜたバイオガソリンの生産のため、バイオエタノールの生産に本腰を入れ始めた米国の生産者などが、従来のオレンジや大豆生産をトウモロコシに転用しているためその分、オレンジや大豆の収穫量が減り価格が高騰しているかららしい。

 今まで地球温暖化には消極的な態度だった米国だが05年の超大型ハリケーン、カトリーナや度重なる異常高温などが温暖化との関係を指摘され、無視できない状況になってきた。しかしその温暖化防止のためのバイオエタノールの生産拡大が、世界の食糧事情に大きな影響を及ぼし始めたとは世の中うまくいかないものだ。世界最大の二酸化炭素排出国であり穀物生産国である米国の力はやはり大きい。最初に述べたオーストラリアの大干ばつも、一過性のものであることを祈りたい。オーストラリア農業が大打撃を受け小麦が高騰すると「焼きそばUFO」をはじめとするカップめんやラーメン・うどんなどにも大きな影響がでるだろう。バイオエタノールの生産はしっかりとやってほしいが、燃料を取るか食料を取るかというのは、私たち人類にとって究極の選択である。