gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

予想されていた? 7.25小惑星衝突

2019-08-08 08:38:15 | 日記
 7月25日、地球の軌道上のすぐ近傍を直径が130メートルの小惑星がニアミスしたことが判明。あらためて地球を取り巻く宇宙的危機というものが現実になった。この小惑星は「2019OK」と命名され時速86000キロ(約マッハ70 現在最速の戦闘機がマッハ3ぐらいだからいかにすごいスピードかということがわかる。)という超スピードで地球から約72000キロの宇宙空間を通過していったという。驚いたのはこの存在が確認されたのが地球通過のわずか1日前だったということ。

 地球から72000キロの宇宙空間を通過したと言っても、何せ相手は時速86000キロという途方もないスピードで飛行している物体のわけで、何らかの要因で少しでも軌道が変わっていれば地球に激突という恐ろしい事態になっていたかもしれない。膨大な距離とは言え単純に考えても72000キロの地点から1時間以内で地球に到達しておつりがくる計算になる。

 ところでこのニュースを最初に聞いた時、なぜか頭に引っかかるものがあった。同じような話を以前、聞いた覚えがあったからだ。そこで古い新聞の切り抜きや資料をひっくり返して調べてみた。するとやはり出てきたのである。それは2002.7.25の「東京新聞」の夕刊。見出しは「小惑星17年後に地球衝突?」となっており、その年とは2002年時点で17年後と言うとそう、まさに2019年今年なのである。記事を見ると扱いも、6段組みでかなり大きい。当時、新聞社がこの記事をどの程度の信憑性で考えていたのか興味がある。さてその内容を一抜粋してみると・・・
 
”米ハーバード・スミソニアン宇宙物理学センターなどは24日、地球の軌道と交差し、極めて低い確率ながら2019年2月1日ごろに地球に激突する可能性もある小惑星が見つかったと明らかにした。専門家の間では「高危険度の小惑星と分類されているが、発見されたばかりで詳細は不明。同センターと米航空宇宙局(NASA)は今後の軌道解析のため世界の天文台、民間の観測者らに監視・観測と情報提供を呼び掛けている。”となっている。また同記事では小惑星の地球激突の確率は「宝くじに当たる方が先」と激突の可能性がほとんどないことを合わせて強調しているが、今回の小惑星がこの記事と同一のものだったとすれば、そうとも言えないのではないかと思えてくる。
 
 さらにこの記事では小惑星の直径を2キロとしており、この点でもかなり開きがある。ただしこれは結果的にはうれしい誤算であったと思う。直径が2キロだとすれば激突した際の衝撃度は130メートルとはケタ違いとなり、仮にこのクラスの小惑星が激突した場合には、6500万年前に地球上からあの恐竜たちを消し去ったのと同じ程度の破壊力となり、それは即、人類の存亡にかかわるようなレベルになる。

 さらに記事から見てみると小惑星は7月9日(2002当時)ニューメキシコ州のマサチューセッツ工科大学リンカーン研究所の天文台が発見、暫定的に「2002NT7と名付けられた。現在(当時)地球からの距離は1億560万キロ。太陽の周りを837日かけて1周する楕円軌道上にあると書かれている。


 重要だと思ったのは今回、この小惑星が発見されたのはわずか1日前ではなく実は、17年も前に発見されていたのかもしれないということだ。17年前の東京新聞の記事を詳しく見てみると、その記事の小惑星の地球到達日時や大きさ(直径)などの点で事実と多少の誤差はある。しかも今回の小惑星と、この2002年7月の東京新聞に書かれた小惑星が同一のものかはわからない。しかしこの記事が書かれたのは間違いのない事実なのだ。この時点(2002年)でその確率は極めて低いとはいえ、小惑星の軌道を計算し、衝突の可能性を示唆していたというのは大変なことではないだろうか。その後、この記事は忘れられてしまったようだが、できれば監視を継続してもらいたい。そして本当に激突の可能性が高いと判断されたら、パニックを起こさせないような形で1日でも早く予報が出せるような体制をとることができたらと思う。某国の”飛翔体”情報やJアラートも結構だが、本当の空からの危機は1日前では遅すぎる。