年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

初 上野鈴本演芸場へ

2023年07月28日 | 宅老のグチ
1月の国立劇場最終公演で歌舞伎を再び見るようになった、ついに福神漬の上野広小路酒悦の店舗の隣にある鈴本演芸場に入った。この前を通過し、酒悦の漬物佃煮等を眺めるの上野公園へ行くと気のコ-スでもあった。
 JR上野駅で都バスから降りて、京成電鉄上野駅を見ていたら、そこに都バスの上野公園山下バス停だった。これは上野公園が江戸時代に上野の山と言われた名残で山下という地名となっている。江戸幕府の考えで上野の地は京都に見立てていることから必要だったと言える。不忍池は琵琶湖、寛永寺には比叡山、舞台んぼのある寺は清水寺。上野大仏は京都東山方広寺の大仏。まだたくさんある。
上野公園一帯は言葉遊びの地でもある。比喩、目立てで江戸庶民が遊ぶ。その観光地でへ古い歴史を誇る鈴本演芸場に中々入る気がしなかった。知れば知るほど落語の世界は遠いし、1回は行ってもとても馴染むには無理と感じる。なぜだろうか?夜寝ながら思う。
 都内の落語等の演芸場は上野鈴本演芸場、浅草演芸場、新宿末廣亭、池袋演芸場があってこれは民間の施設、国立演芸場は三宅坂の最高裁判所の隣接地にあって、演芸場から出ると交差点には常時警察官が立っている地域でもある。他の演芸場は繁華街の飲み屋の集合地にある。新宿の末廣亭へは次に行くのだが、木造と言うことで、火事があれば再建不能となる。ビルの谷間のポツンと一軒演芸場。
 鈴本で夏だから観客が少ないと考え、体温より高い日に行ってみた。予想通り空いていた。4時の終演後見ると入り具合は80%位だろう。入り口で現金を機械に入れ、入場。今日の出演者リストをもらう。歌舞伎なら上演する内容が事前に解っているが、落語や講談は演壇に上がる人物のリストと出演順と時間が書かれている。コロナ以前の番組リストの内容は知らないが、途中のお仲入りという休憩時間に換気のためと注釈がある。浅草木馬館で本当に非常扉を開けて換気していた。あの騒音(大衆演劇で騒音さいだいじデシベル。アップルウオッチでの数字)はどうするのだろうかと思っていた時だった。
 木馬亭の講談は前座が15分程度であとは30分の持ち時間がある。落語の鈴本は出演者の様子がごちゃ混ぜで、月3回の変更があるし、日替わりで出演する人もある。
 特に落語では持ち時間が15分程度で次々と替わる。さらに交代で入っていても前振れのような話で今日の観客の反応を見ていて、最初の挨拶話は暑さの中よくぞ末廣亭に来てくれたと観客を持ち上げる。それから落語に入るのだが内容は江戸時代の風俗習慣が理解していないと実感はないだろう。だから無邪気に笑える。今ならセクハラ、パワハラ、ブラックと言われそうな話もあるし、売春、不倫もある。長子存続、家名問題は昔話の定番でもある。今は少子で、医学が進歩し、精子、卵子があれば、他の人の腹を借りて子孫を作ることが出来る時代となった。
 まだまだ落語の内容は理解できないがあと3か所の演芸場巡りが終われば少しはましになるだろう。
 落語者が落伍者になるかもしれない。気が付いたのは国立演芸場以外のチケットは指定席販売は基本的にない。つまり予約席はない。どこが良い席かは慣れた人しか判らないようである。すると自由な席は早めに行くとなる。多くの演芸場は外で待つので暑い夏は客が少ないと思う。
 鈴本の出演者で驚いたのは粋曲の柳家小菊さんで主演すると演芸場が宴席の芸者さんの場に雰囲気が変わった。
 
コメント
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