東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

マタハラ判決とパワハラ

2014年10月27日 | インポート

 妊娠を理由に降格させたのは違法であるとPhotoする最高裁判決がでた。マタニティーハラスメントを禁じる当然の判断だろう。
 一方、職場のパワーハラスメントについては、一向に改善する気配が見えない。東京教組にも、パワハラの相談が数多く寄せられている。先日は、青森県の教員から管理職に人格否定のパワハラを受けて悩んでいるとの相談があったほどである。
 
パワハラは、イジメである。いじめる者とそれを支えるもの、傍観する者によって成り立っている。その意味で、パワハラをなくすためには、働くもの同士が支えあう恊働の関係(同僚性)が不可欠である。その職場の同僚性が、成果主義、成績主義、人事考課などによって学校現場から失われつつある。
 
元朝日新聞記者の竹信三恵子さんは、自著「しあわせに働ける社会へ」(岩波ジュニア新書)で

私たちが働くことの意味は、①モノやサービスをつくり出し、これを提供して周囲をしあわせにすること、②職場での同僚との協力で互いを楽にし、一緒に成し遂げた喜びを味わうこと、③こうした労働の対価によって、まじめに働けばなんとか生活できるだけの対価を提供されること、④その対価で、家族が安心して暮らしていけること、⑤その対価から払った税金や保険料で、に高齢で働けなくなったときの保障や、障害を持ったときの安全ネットを整えること、⑥こうした安全ネットによって、働けなくなった時期をしのぎ、また働ける力を取り戻す循環を生み出すことです。


と述べているが、まさに②は、その同僚性を表している。
 
東京教組をはじめ労働組合の存在意義は、①~⑥の実現のためにある。

   (ハボタン


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