東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

自ら崩壊を始めた日本のマスコミ!

2014年10月10日 | インポート
Img_7679地下鉄に乗って車内広告を見たらセンショーナルな広告が目に入ってきた。
週刊文集、週刊新潮の朝日新聞への憎悪に満ちた広告である。
慰安婦問題に関して8月に証言内容の訂正を行ったことについてである。

その内容はあたかも朝日新聞がこの間一貫してデタラメな報道をして、日本の国際的な地位を落とし込めた。
慰安婦問題で誤ったことを日本の中に植え付けていった。
そんなことを言葉汚く罵っている。

まあ文春や新潮はさもあらん、そんな雑誌であるから。
しかし、そんな雑誌だけでなく新聞までもがその論調に加わっているのである。
産経新聞は当然として、読売新聞も誤った報道を自分の新聞の拡大につなげるような論調である。
ネット右翼がこれ幸いに朝日新聞を攻撃するのはある意味当然としても、同じマスコミの一員としての姿としては、極めて歪んだものと言わざるをえない。

あたかも慰安婦そのものが捏造されたみたいな論調すらある。

こうした流れに乗っかって、朝日新聞の元記者が勤めている大学にやめさせるように脅迫文を送りつける事態まで起こっているのである。

朝日新聞が左翼的だとも思わないし、先進的だとも思わない。
大新聞の限界も抱えている。
されど安倍の腰巾着である読売や産経とは少し離れた感覚で当たり前の報道をすることは評価していいと思う。

だから、安倍を筆頭とする右翼的な輩にとってはそんな朝日すら煙たくなるのであろう。

しかし、そうした自らの首を絞める行為はやがて自分自身のみに降りかかってくることは確実であろう。
それは新聞の死であり、ジャーナリズムの崩壊でもある。

現在、そんな新聞も読まない人々が増えている中、香港のデモを見た。
日本にあのような民主主義を守ろうとする人々、それも若い人々がいるだろうか?
彼らの武器は新聞ではなくスマホであり、ブログであり、フェイスブックであり、ツイッター等のSNSなのである。

その現実を見落としてはならない。<T.O>
江戸川教育文化センターのブログより転載)
ヘラオオバコ



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