東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

騙されない

2014年09月17日 | インポート

Img_7660  「見破れ!!オレオレ。電話でお金を要求する息子はサギ!?」という神奈川県警の標語を最近よく見かける。なかなかインパクトがあるが息子も信用できない哀しさがつきまとう。
 そこで「見破れ!!オレオレ。テレビで集団的自衛権を要求する首相はサギ!?」という標語はどうだろう。
 安倍首相は「海外で紛争が起き、逃げようとする日本人を米軍が救助、輸送しているとき、日本人が乗っている米国の船を自衛隊は守ることができない」と米軍艦船に乗る母子のイラストを示して訴え、人々を「もっともだ、守ってやれ」という気にさせようとした。
 しかし、紛争の際、米軍が海外の民間人を救出する優先順位は、
①米国旅券保持者
②米国永住許可書保持者
③イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド国民
④その他、と明らかにしている。日本人は「その他」である。
 朝鮮半島有事の際は、むしろ十数万人以上の①~③の避難者を日本が受け入れ、入国管理、宿泊、輸送、医療で協力することが「日米防衛協力の指針」(ガイドライン・1997年)で取り決められている。
 そのガイドラインで「日米両国政府は、自国の国民の退避及び現地当局との関係については各々責任を有する」と定めている。
 つまり、朝鮮半島で紛争が起きたら、日本人は日本政府が救助しなくてはならず、外国の避難民十数万人をを原発が林立する日本海側の港で受け入れてお世話するのである。
 日本人の母子が乗っている米軍の艦船を自衛隊が守る設定そのものがあり得ない。
「国民を守るのはオレオレ詐欺」に騙されてはいけない。
ゴーヤ


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