つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

スパイ天国日本

2024-02-08 | Weblog
福山隆氏のメルマガより

日本がスパイ天国と呼ばれている。
スパイ天国と言われる所以は二つある。

一つは、日本に
「情報」そのものがあるということ。

「日本は真空状態のスパイ天国」と
揶揄されるくらいに取り締まりが甘い。
情報のフリーマーケットになっている。

アメリカのスパイ、
中国のスパイetc…

このように「情報」を持っている
得体の知れない人間が渦巻いている。

その中には嘘もあり、本当もあるが、
取り締まりが全くないのが現状だ。

中国であれば
こういう状況は許されない。

凍土の中にいるから、
身動きできないのだ。

その点、日本は何でもアリ。
新聞記者など、
全部において取り締まりがない。

西山太吉(ジャーナリスト)が
外務省をそそのかして
秘蔵文書を取ったように、

日本の新聞記者は
いくらでもエージェントにできてしまう。

日本全体が、非常に大きな情報の
フリートレード・エリアだ。

〇 日本は、情報の漏洩に対する法律はほとんどない

例えば、日本の外務省が持つ情報を
抜くためにどうするのか。

外務省の情報は
アメリカから伝わってくる。
自衛隊に対しても同じだ。

アメリカの情報を抜く
「一つの窓口」として
日本の政府があるわけだ。

(アメリカで行うと
捕まってしまうから。)

日本にあるアメリカの情報は
上流から流れてくるものを
拾おうとするアクションがある。

また、朝鮮半島では
民団という韓国系列の人たちがいるし、
朝鮮総連もある。

細々ながらも、
こういったところからも
情報は流れてくる。

何の取り締まりもなく、
情報が非常にゆるい。

絞首刑になることもない。
政治家なんかでも垂れ流し。
まさに日本は情報天国である。

有象無象がいっぱい集まって、
色々な情報を持った人間が混在している。

そういう意味で
情報のフリーマーケットだ。

昔は、スイスが一種の情報天国だった。
スイスはどこの国の縛りもない、中立国である。

日本以外に、
他はどこがあるだろうか?

〇 他国では厳しく取り締まりされている?

他国には、情報を規制する法律がある。
ペナルティがあり、最悪の場合は死刑となる。

「国の国としての体(てい)を成す」
ということだ。

しかし日本は、
国としての体を成していない。

〇 日本も外国にスパイを送っているのか?

公としては
防衛駐在官がいる。
外交官は情報のツールである。

外交官という立場で
それは列国ともやっている。

日本に無いのは
「KGB」「MI6」「CIA」。

このような諜報機関が
日本には公然ではない。
スパイを出す組織が存在しない。

一部、陸上自衛隊の中に云々などと
噂が飛び交ってはいる。

しかし列国に比べれば
「ない」と断言した方がいいだろう。

〇 昔の日本における諜報能力は、
  どのようなものだったのか?

外国に比べたら
非常に劣勢だ。

陸軍中野学校ができるのが
敗戦の一年前。

その三年ぐらい前に、
〇〇研究所という
偽の名前を当初つけられ、

一期生が卒業した。
(後に陸軍中野学校と改称された)

陸軍・海軍の情報を
特務機関と呼称していた。

しかしイギリスのMI6のように、
国家を挙げた伝統があり、

長い積み重ねを持つ
機関ではなかった。

また、明石元二郎が
たった一人でロシアに工作して、
ロシア国内に騒乱を起こした。

その結果、ロシア皇帝は
シベリア鉄道を通し、

満州に送る兵力を抑制し、
危うくした。

そのため奉天の会戦
(日露戦争の最後の大規模な会戦)の時は
ヨレヨレだった。

東郷平八郎は辛うじて
日本海海戦に勝利し終わっている。

日本もあと半年〜一年やったら
ヨレヨレの状態となっただろう。

このような状況で日本が
ポーツマス(条約)を
勝ち取った決め手は、

明石元二郎がツァー(皇帝)の足元を
揺さぶったからである。

その直後に革命が起こり、
レーニン・スターリン体制になった。

そこでいち早く手を付けたのは、
情報組織の強化である。

そして彼らはのちにゾルゲ
(日本で暗躍したロシアのスパイ組織のリーダー)
を派遣するような力を蓄えた。

しかし日本は
「勝者は学ばず敗者は学ぶ」という鉄則がある。

ロシアはこれをうまくやっていた。

一方で日本、明石元二郎は
台湾の総督などしていたが、
冷や飯を食わされていた。

明石が得た情報の力を、
軍の全体・国家の全体として、

諜報機関・防諜機関を
立ち上げるまでにいかなかった。

焚書アーカイブで
「スパイ物語秘録」を
復刻する機会があると私は思っている。

その本(秘録)が出たのが
陸軍中野学校ができる
三年ぐらい前だ。

内容は日本のインテリジェンスの弱さを
はっきりと書いてる。

こう書いたのは、憲兵中尉の宝来である。

「世界は今、非常に緊迫して
 もうすぐ戦争が起きる情勢に向かっている」

「世界は今、スパイと
カウンターインテリジェンスという
 スパイを防止することに対して、力を発揮している」

「日本は旧態依然たるもので、これではいけない。
 日本国民はこの事実を知れ」

という啓蒙であり、
警告の書である。

これが戦争の三年〜四年前に
書かれている。

戦争の一年前に
正式に陸軍中野学校が起こり、

ようやく日本は
特務機関に正規の教育を受けた
陸軍中野学校の人々によって、

何とか間に合ったという
状況である。

上記と比較して今現在、
戦争前夜ではないけれど

日本も大きな
リスクの直前にいると、私には見える。

同じ歴史を
繰り返しているのではないか。

日本も早急に
国家インテリジェンス体制を強化するべきだ。

警察だけでやっている
カウンターインテリジェンス、
あるいは自衛隊の中の小さい防諜機関、

これらを本格的にやらなければ
後手に回るだろう。

もう一刻の猶予もならないと、
私は思っている。

〇 スパイ防止法と呼ばれる法律を作っていくべき?

そうですね。

スパイ防止法という
法律が作られたら、

今の警察要員だけで足りるのか?
という問題がでてくる。

増員をする、そして
強化をすることが必要。

また、〇〇はしてはいけない、
それに対してペナルティをつけること。
(列国は絞首刑まである)

それぐらいやらないと国民が血を流す。
国民が涙を流す事態になる。

「それでいいんですか?」
「あなたたちが責任を取ってくれますか?」
このように、立憲民主党へ言いたい。

〇 今、スパイ活動をしても捕まらない?

不思議なのだが、
今の法律の中では、
捕まるのは自衛隊なのだ。

特定秘密保護法があるが、
今の対象は主として自衛官だ。

だから自衛官ばかりが
ニュースに出る。

外交官が、こういった犯罪で
捕まったことは無い。

警察もメディアも
捕まったことは無い。

自衛隊だけがターゲットになり、
定期的に警察からしょっぴかれる。

軍のインテリジェンスは非常に大事。
しかし、軍のインテリジェンスだけが大事なのか?

警察が持っているインテリジェンス、
外交官が持っているインテリジェンスも大事だ。

それに対するお目付けは誰がやるのか?

要するに、ある偏狭な偏った
秘密保全である。

国会議員なんか、
指一本触れさせない。

西山太吉という、
毎日新聞の記者が先日亡くなった。

その方が捕まったのも、
明後日の方のような法律で捕まった。
「明確な法律がない」ということだ。

例えば、北朝鮮のスパイを捕まえる場合も、
違う名目で逮捕する。
「住居不法侵入」などだ。

きちっとした、
明確なものを作らないといけない。

日本はザルだ。

泣きを見るのは国民、
命を流すのは国民、
涙を流すのは国民。

胸に手を当てそれがないように、
憲法からまず変えないといけない。

写真はヒイラギモクセイの花



コメント (2)
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