つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

九州紀行 2

2010-12-31 | 国内旅行

 45年ぶりの熊本城は、以前とすっかり変わり、再現された本丸御殿の華やかさにびっくりです。名古屋城の本丸御殿はまだうんと先ですのに・・・
 加藤清正がせっかく6年もかけて築城したのに、わずか二代で細川氏に所有が移ってしまい、無念だったことでしょう。

 名古屋城は、第二次大戦で落城しましたが、こちらは西南戦争で、それもその戦争が始まる3日前に放火で落城したとはいかにも惜しいことでした。すぐ下の二枚の写真は、消失を免れた宇土櫓。何層もあり、犬山城の天守より大きいです。その右は、北十八間櫓。焼けなかった13の櫓が重要文化財。別名、銀杏城と言われるだけあり銀杏の古木が目立ちます。楠もあちこちに植えられています。非常時に生木でも燃える木ということで・・・

 何故か清正は城が落ちることを予言していました。この銀杏が天守閣と同じ高さになる頃落城するであろうと。事実270年後の西南戦争で焼失。現在の天守は、1960年再建されたものです。

 最下段は本丸御殿内部。フラッシュ禁止のため、天井画もぼやけています。正面には王昭君が描かれています。一説には、将軍としたいところ、目立つため王ショウクンにしたと言われています。秀頼を将軍にしたいという清正の悲願でした。

 2010年も大晦日となりました。ご訪問下さいました皆様、ありがとうございました。よいお年をお迎え下さい。旅の続きは来年と致します。

 
宇土櫓                       北十八間櫓              


本丸御殿王昭君の図


天井画

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九州紀行

2010-12-30 | 国内旅行
 年末の多忙な時期に旅に出かけるのは初めてでしたが、旅先には思ったより人が多くて驚きました。45年ぶりの熊本と宮崎。大分は20年ぶりで、この時臼杵の石仏、柳川の白秋生家などを巡り、由布院は4年ぶりです。この旅で、ようやく九州8県を廻ることが出来ました。佐賀が最後でした。

 20年ぶりに関門トンネルをくぐり、小倉下車。バスで別府、由布院へ行けばなんと一面の銀世界。由布院は2度目ですが、前回は7月。今回は思わぬ雪景色のごほうびです。金鱗湖には湯気がたちこめて幻想的でした。おまけに阿蘇山には樹氷。樹氷を見るのは、35年前のスキーの時以来。まさか南国でお目にかかるとは思っていませんでした。上の写真は新大阪駅で車窓から撮影。別のホームにも「のぞみ」が止まっていました。「のぞみ」に乗るのは何年ぶりでしょうか。ジバング切符では、「ひかり」しか乗れないのです。


由布院の金鱗湖


金鱗湖の鷺


由布岳


阿蘇山の樹氷
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宮沢賢治のカレンダー

2010-12-25 | わが家
 今年のカレンダーも最後の一枚となりました。写真は息子がくれた宮沢賢治のカレンダーの一部。毎変わるいろいろな書体の筆跡が楽しいものでした。12月は英語でベートーベンと3回書いてあります。多分第九を意識しているのでしょう。(写真上)
 下右の写真は、雨にも負けずの草稿。手帳に書かれているもの。カレンダーの数字も算用数字から漢字の数字とさまざまです。

 最下段の写真は、美容院で撮影したピンクのポインセチア。


 賢治のサイン                           雨ニモマケズ(11月)

      
       ポインセチア
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今年のカード 2

2010-12-24 | わが家
 今年もスペイン人のベルトさんから、きれいなクリスマスカードが届きました。彼女は日本の教会の修道女です。ずっと長野でしたが、去年鎌倉に移動されました。
 下の写真のカードは、金色の文字ですから読みにくいですが、5ヶ国の文字で、メリークリスマスと書かれています。スペイン語は、上の段の二つ目。

 上の写真のカードの内側には、「今年も神様のお恵み、喜び、平和、希望、多くの幸せが皆様の上に降りますように心からお祈りします。よいクリスマスをお迎え下さい」と日本語で書かれています。
 私の返事は毎年年賀状で、スペイン語でご挨拶します。昨年は移動通知を貰った後、ささやかなプレゼントを贈りました。
 知り合ったきっかけは、数年前マドリードの空港で、習いたてのスペイン語で語りかけた時です。その後、会話は進歩していないので彼女に恥ずかしいです。

             
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2010-12-23 | 植物
 楠(クスノキ)は常緑樹だから紅葉しないと思っていたのに、見上げると紅色の葉が少し混じっています。調べて見ると落葉樹より葉の交替の期間が長いだけで、目立たなく落葉するようです。交替期間一年のユズリハと同じ類と言われています。春に小さい黄色い花が咲き、秋には黒く結実します。クスノキ科。佐賀、熊本、兵庫県の木。
 
 楠からは樟脳(しょうのう)が取れます。葉を潰したり,枝を切ると樟脳の匂いがします。クスノキ科。関東以西の暖地に自生。街路樹にもされています。神社にも多くて、中には30mにもなるものも見られます。
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柚子 2

2010-12-22 | 植物
 今年も庭の柚子が豊作で、皆さんに差し上げています。2006.11.30 には木になっている様子、2005.5.20 には、花をupしています。以前(9/1)の柚子胡椒もなくなりかけてきたので、又作りました。(今日は冬至で柚子湯です)

 下左の写真は大柚子。美容院近くの畑に案内され、撮影しました。このような巨大な柚子を見るのは初めて。でも小さいものの方が利用しやすいそうです。

 下中と右の写真は、昨夜Nさんから送られたなばなの里(三重県)の百合と、富士山のイルミネーション。途中で雨が降り出して、撮影にも苦労があったようです。 

   

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オカリナと・・・

2010-12-20 | 文化
 先日の短歌会忘年会のおり、会員のNさんは新しいオカリナを披露されました。上の写真のオカリナは、吹く穴が3つあり、3オクターブまで出ました。これまでのオカリナは、2008.7.9と、2009.6.19にupしています。また、手作りの菩提樹の数珠とムクロジの数珠も・・・菩提樹の実は、2008.10.23にup。

 下段は、Gさんから届いた愛知県一宮の138タワーのイルミネーション。ふたご座流星群も見られ、ラッキーだったそうです。


菩提樹の数珠                            ムクロジの数珠

    
       
        一宮138タワーのイルミネーション
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萬松館 3

2010-12-19 | 岐阜県

 先日の萬松館でのイベントの中で表千家師匠、山本晃浄氏の講話を、備忘録として書きとどめておくことにしました。
 まず千利休の切腹から。秀吉と利休は、美意識が全然違うことから意見がかみ合わず、切腹に至ったこと。秀吉は金色の茶室を作る趣味に反して、利休は竹を使う質素な花入れなどが好みでした。野上弥生子の「秀吉と利休」を読んでもこれは推察できますが、利休死後、秀吉はお茶を止めたことは知りませんでした。ライバルと思っていたのでしょうか。

 裏千家は、千利休切腹後、息子の少庵は会津に流され、次の代の宗旦は雲水となりました。その次の代に、武者小路千家、表千家、裏千家などに分かれます。天明の大火のあと、表千家の裏に隠居したことから、裏千家となりました。表千家から分かれて6代目が名古屋に立てたのが、松尾流。私は昔松尾流もお稽古したことがあります。関西に行ってからは、裏千家。松尾流の先生は中部しかおられなかったのです。

 茶人の正月は、11月です。先ず、口切りと開炉。5月の新茶は、葉のみ粉末にして茶壷に半年寝かしてから使います。その頃のお軸は、「白鶴宿老松」など。
 12月は、夜咄(はなし)。お軸は、「歳月不待人」など。 
 1月は、初釜、大福茶。お軸は、「春入千林處々鶯」これは宗旦78歳の書。
 2月は暁。お軸は、「渓梅一乃香」(いちだかんばし)。
 3月は利休忌。利休は3/28に切腹。お軸は、「柳緑花紅」など。
 4月は野点。お軸は、「春風百花舞」など。
 5月は初風炉。お軸は、「山紫水明」など。
 6月は夏こし。お軸は「一雨潤千山」など。
 7月は祭釜。お軸は、「青山緑水」など。
 8月は朝茶。5時半から始めます。お軸は、「夏雲多奇峰」など。
 9月は天然忌。お軸は、「月白風清」など。
 10月は名残。初冬にかけて最後のお茶を楽しみます。お軸は、「秋菊有佳色」など。

 なお、基本的には、「炉」は、立冬から立夏まで。「風炉」は、立夏から立冬までとされています。写真は萬松館庭。

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公民館短歌会 60

2010-12-18 | 短歌
 昨日は格別寒い日でしたが、今年最後の歌会を開きました。いつもは万葉集から始めるのですが、趣向を変えて、日本書紀の斎明天皇の歌を取り上げました。先週、天皇とその孫の大田皇女のものと思われる古墳(越塚御門)が、新しく見つかったからです。投稿歌もそれにちなむ作品もありました。

 斎明天皇の息子の中大兄皇子(後の天智天皇)の子供、つまり孫に、建王(たけるのみこ)という男子がありましたが、生まれつき口をきくことが出来なかったのです。建王は大人しく、可愛らしかったので、斎明天皇は偏愛したのですが、8歳で亡くなってしまいました。その孫を詠んだ歌が三首あります。その内の一首。
 飛鳥河水漲(みなぎら)ひつつ行く水の間(あいだ)も無くも思ほゆるかも

今日の一首
あかつきの成否の前に海老蔵のニュースが出張る平和日本    Hさん

 今日は、歌会終了後、新しい方の歓迎会と忘年会を兼ねて、町内の新しいお店で食事会を致しました。前菜の左上にあるのは、陶板焼き。甘味噌で頂きとてもおいしかったです。このあと、グラタン、お造り、てんぷら・・・と続き、最後はアイスクリームとコーヒー。どれも美味でした。出席者10人。上の写真ですが、カメラマンが欠けています。右奥が93歳のSさん。 
 
お店の入り口のデコレーション     前菜
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萬松館 2

2010-12-17 | 岐阜県
 岐阜市主催の~スローライフぎふ運動~の一環として、昨日萬松館で、「伝統文化の世界」に浸ってきました。倍率の高い招待券を頂きましたので・・・
 岐阜市に住む一流の人たちの演技を、間近に見ることが出来ました。茶道、謡曲、長唄、お琴などもり沢山でした。(昭和天皇の常宿であった萬松館の門の内側からの写真は、8/12にup)

 表千家の山本師匠から茶道についての話。謡曲は人間国宝の玉井さんです。リンクしているZooeyさんのおばさま。鼓の後藤さんも県一のレベルです。Tさんと後藤さんは、「小督」を共演。筝曲演奏の佐藤先生は、私の46年前のお琴の先生で91歳。宮城道雄の最後のお弟子さんです。娘さんと共演されました。先生のお元気な姿が見られるのを楽しみにしていました。休憩時間にお話も出来ました。お孫さんは東京芸大とか・・・

 佐藤先生と萬松館との思い出は、宮城道雄先生を岐阜に迎えたときの宿であったこと。その日の二ヵ月後に列車事故で亡くなられたそうです。宮城先生の弟子は5人生存されていますが、現役は佐藤先生だけです。親子で春の海と六段の調を演奏され、春の海では、尺八の変わりにヴァイオリン。このコラボレーションもよかったです。(マナー上、フラッシュなしで撮りましたので、鮮明ではありません)
 なお、このイベントはインターネットで世界中に発信されていました。

 
萬松館                                山本師匠

 
人間国宝玉井さんの謡曲                        鼓の後藤氏

 
佐藤先生                 春の海

 
六段の調                               杵屋氏(右)の越後獅子
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