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罪の蓄積

2022-11-11 13:06:45 | 日記
  先日の「血を流すマリア様」の続き。歴史を見ると、西洋の教会が最大の過ちをしたのが中世末の十字軍戦争。次いで、近代前半の植民地支配協力、その後のヨーロッパ宗教戦争期。教会の罪をマリア様が問うならば、それらの時期に現れていたはずで、写真はなくても、古文書と絵にたくさん記録されたはずだが、そのような事は聞いた事がない。おかしいと若い時から思ってきた。でも、以下ではないか。

  罪業は借金みたいなものではないか。個人でも、国・教会・会社や政党でも、ある罪を行なっても時間がたてば消えるものでもない。そこに別の罪を行なえば蓄積されていく。借金とは違い、利子はなくても、蓄積されたら膨大な量になっていく。例え、個人なり、組織が罪業を忘れても消えない。新たな罪が増えて飽和状態になり、組織は潰れるし、個人は孤立していく。オウム真理教の麻原も最後は孤立した。信仰を超えた心理法則みたいなものがあるかもしれない。マリア様の言われたこともそれかもしれないと思う。

 さらに言うと、マリア様は何も教会だけを指摘していないと。それ以上に、十字軍戦争以降の西洋の白人たちの罪業を指摘されていると解釈できる。罪業の歴史の上の経済繁栄とぜいたくを。それゆえにぜいたくな暮らしを戒め、このままでは核戦争で人類は滅びるとも警告。確かに、教会だけの問題ならば核戦争にはなりませんからね。

 アフリカは豊かな自然でそこに住む人たちは元々自給農業生活を営み、平和に暮らしてきました。でも、白人が入ってきてから、奴隷狩りが行なわれ、農業経済は崩壊。カカオなどのプランテーションも行われ、拍車をかけた。今も農業再生には程遠く、そこに異常気象も絡むと、あのような飢饉になるわけです。欧米や日本が食糧援助しても一時しのぎ。解決にもなりません。解決するとして、二つ。白人到来前の社会に戻すか、または、それ以上の豊かな自給農業を作り上げるか。根は深い。金銭援助すると、した側は「善い事をした」という自己満足的な気持ちになり、相手とか援助しない人たちを見下すようにもなる。それも差別意識であり、罪の蓄積にもなります。

 日本や、今戦争しているロシアも、西洋に比べれば遅れたとはいえ、19世紀後半以降は支配権とか植民地作りもしてきました。その罪の蓄積もある。日本の場合、対中国については田中角栄首相と明仁天皇がかなり謝罪された。罪消しには心からの謝罪が第一歩。それは良かったと思いますが、対韓国が。天皇が韓国に行き、謝罪すると北朝鮮が怒り、半島が緊張するから難しい。日韓関係の為にも南北融和が大切。そのほか、戦後日本のお金主義も罪業の一つでしょう。その弊害もたくさん出ているし。近年の中国にも言えるわけです。とは言え、戦争と植民地の過去は謝罪、お金主義は反省し、助け合う共生社会を日本は作らないといけない。歴史から答えを見出そうとしましたが、マリア様の日本への希望もそのような事かもしれません。

 以下、先日の写真を再び掲げます。




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