日本国内の話である。「五体不満足」で有名な乙武氏が週刊誌で叩かれている。皆様も周知の通りだろう。まず、「週刊誌」について述べなければならない。週刊誌は事実を基に、新聞以上に面白く書きたてるのが常である。それゆえ、まともに信用はできないものである。とは言え、「火のない所に煙は立たない」の通り、相手が「5人」は誇張にしろ、何かあったのは間違いない。
僕が思ったのは、新婚当初は氏も妻への感謝が強かったと思う。でも、今はその感謝の気持ちがどれだけあるのかな?という事である。妻への感謝の気持ちが強ければ、男として、浮気みたいな事はできないだろうからだ。独身の男性でも、簡単に想像できる事だと。
更に、今日の某週刊誌の広告に、その妻の発言として、「夫の世話から解放されたい」と記されていた事である。その言葉を見て、ショックに思われた身障者の方もいたのではないかと。僕も色々な角度から考えてみた。
まず、その件は身障者や要介護高齢者の配偶者の大きな問題である。時々でも良いから、「自立体験ホーム」みたいな所に要介護の人を預かり、配偶者は休むなり、旅行や里帰りしてもらうようなシステムを作るべきだと思う。自立体験ホームみたいな所は日本では地域差がまだあるように思われる。それは福祉の次元の問題であろう。
もう一つは、やはり、「感謝の念」が絡んでいるように僕には思われる。夫の感謝の気持ちが強ければ、妻はそのような発言はしないだろうから。自分を産んで育ててくれた親とは、配偶者は違うわけである。感謝の念が薄くなると、どんな夫婦でもこうなるのではないだろうか。夫婦は「元他人」である以上は。何も身障者に限らない。「五体満足」の夫婦にも言える事だと。むしろ、五体満足の夫婦ほど、感謝の欠乏が深刻で、その結果としての離婚も増え、取り残された子供たちが非常に辛い想いを強いられている問題が日本でも増えていると。
この件は身障者問題を越えているように思われてならない。また、以上の件から、夫婦のあり方や、感謝の念の大切さが僕には見えた。それゆえに、文に書いたわけである。
もし、「世話から解放されたい」という報道にショックを受けた身障者がいたならば、「感謝をすれば、大丈夫だよ」と述べたい。
乙武氏は非常に苦しんでいるだろうが、その経験から色々学び、将来は前進し、福祉や教育にその力を約立ててもらいたい。期待している!