山城めぐり(兄弟ブログ biglob)

新潟、山梨、長野、群馬、栃木、埼玉県などの埋もれた城跡を探索しております。カテゴリ「城郭一覧」で簡単にアクセス。
 

馬場城

2018-07-16 22:38:42 | 山城ー上州
馬場城は群馬県高崎市吉井町上奥平にあります。

馬場城地図

国道254号線の信号白井を北に県道171号線を進み、岩平小を過ぎての信号を右折し600mくらいでバス停徒坂で市道を右折します。


市道を300mくらいでモーターサイクルの店の脇道に入り、すぐにまた二又を右折すると

馬場城祉の碑があり、奥の山が山城です。

碑から西に50mほどで、北回りに道をあるくと、この林道入り口があります。

100mくらいに林道を歩くと、この階段があります。

馬場城本丸

北曲輪

北側堀切

東側通路から

東曲輪

北曲輪から本丸北城壁を見ています。

本丸に戻って

西北堀切

西北曲輪

堀切

縄張図は「群馬県古城塁祉の研究 下巻」


凸奥平氏一族の詰城か
 申田川とその支流である細田川の合流点丘陵先端部に占地した戦国期の小規模な梯郭式城郭で奥平城の北方約800mに所在しています。稜線続きの主郭北西に堀切等で防御された小規模で細長い2か所の郭を伴ってはいますが、城郭としての機能はその眺望などから見ても、南方の申田川下流及びその本流である鏑川対岸方面を意識した構造を有しているものと考えられます。元来は岩崎城などと同様に主郭とその帯郭などを中心とした単郭構造であった形態のものを、後に武田氏などの進攻に備えて改修強化したものとも考えられます。
 「中津藩史」の奥平氏の系譜を記した「総叙」「世譜」「歴世」の項において、奥平氏は村上天皇(在位946-967)の皇子具平親王(ともひらしんのう)を祖先とする源氏後裔とされ、その第11代赤松播磨守則景の代に東国へ下り、源頼朝に従い甘楽郡司畠山小幡右衛門尉政行の娘と婚姻。その子氏行は児玉本庄左衛門尉家定の婿となり文治年間(1185-1189)甘楽郡司として、甘楽郡小幡庄奥平邑(下奥平)に「奥平城」を構えて奥平姓を名乗り鎌倉期を通じて代々甘楽郡司を務め大いに繁栄したとされています。(一部「吉井町誌」からの記述を引用)「城跡ほっつき歩記」記事より




穴太衆③

2018-07-16 22:35:41 | 日記
穴太衆(3)現代しのぐ戦国の知恵「崩れぬ石垣」 信長が採用し秀吉が広める、その秘密は

国内の大半の城郭で採用された穴太(あのう)衆積みに代表される石垣は「野面(のづら)積み」と呼ばれる。自然石をほとんど加工せず、そのままの姿で積み上げていく手法だ。諸説あるが、歴史家の多くは、戦国武将・織田信長の採用が全国に広まったきっかけだとみている。
石垣の上に本格的な建造物 安土城が初
 滋賀県安土城郭調査事務所の仲川靖さんは、野面積みの石垣を備えた観音寺城(同県近江八幡市)を攻めた信長がその堅牢(けんろう)さに感心し、近くに築城した安土城で採用したとみる。信長の後に天下を統一した豊臣秀吉も用い、諸大名が全国に広めたと見立てる。
日本城郭協会理事の加藤理文さんによると、安土城は石垣の上に本格的な建造物が建てられた初めての城だという。「安土城以前の石垣では大掛かりな建物を建てられなかったはずだ」と言う。何より崩れない石垣というのが特徴だった。
石と石の間の隙間で揺れが分散 新名神高速道路に活用
 野面積みが全国に広まった後、石の角や面をたたいて平たくし、石同士の接合面の隙間を減らす「打ち込みハギ」、方形に削った石を密着させる「切り込みハギ」と新たな工法が生まれた。いずれも見た目が美しい。
 一方、穴太衆積みなどの野面積みは見た目がふぞろいで粗野に見える。城郭に限らず、石垣の主流は打ち込みハギ、切り込みハギへと移っていった。
しかし「強度は野面積みが一番強い」と加藤さんは話す。ブロックのように均一な石を密着させる切り込みハギは、石が地震などの揺れの力をまともに受ける。石と石の間に隙間がある野面積みは揺れが分散され、意外な強さを発揮する。
 その強さが証明されたことがある。
 平成20年に開通した新名神高速道路の草津田上IC(滋賀県草津市)-亀山JCT(三重県亀山市)。一部区間の法面(のりめん)の擁壁に穴太衆積みを活用する計画がもちあがった。理由があった。
 当時の日本道路公団関西支社の担当者が、穴太衆の系譜を継ぐ粟田建設(大津市)の存
京都大大学院の大西有三教授(現名誉教授)=岩盤工学=らが構造を解析したところ、石と石の間にある適度な隙間がダンパーのように揺れを吸収していた。結果を基に穴太衆積みは実際に用いられ、擁壁は16年3月に完成した。大西さんは言う。
 「石と石がくっついていては揺れを吸収できない。穴太衆積みは現代の耐震基準に匹敵する工法。まさに、いにしえの知恵だ」産経west記事より