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今日の筆洗

2024年05月11日 | Weblog
サッカーの警告・イエローカードは何枚かたまると次の試合に出られない。誕生の契機は、1966年ワールドカップ(W杯)準々決勝イングランド-アルゼンチン戦という▼ドイツ人主審がアルゼンチン選手にドイツ語で退場を告げたが、選手は言葉が通じないことを理由に拒んだ。最後は応じるも審判の権威は傷ついた。明確に意図を伝えるため、信号をヒントにイエローカードと退場を命じるレッドカードが考案された▼沖縄の県立高校には校則違反の回数に応じ段階的に生徒を処分する「イエローカード制度」があると沖縄紙で知り驚いた。教師から理不尽に叱責(しっせき)された生徒が3年前に死を選んだ高校では違反1回目は注意、2回目は反省文、3回目は日記指導5日間と保護者呼び出しなど、4回目は訓告、5回目は停学…▼弁護士ら外部組織が生徒がものを言いにくい不寛容な制度と指摘した。この高校は廃したが、一部高校に残り県教育長は廃止も検討するという。確かに権威主義的にすぎる▼志あるサッカーの審判は語学を学び、選手との会話を厭(いと)わず、カードに頼らず試合を御する。Jリーグで笛を吹き、カード乱発で荒れた試合にした苦い経験もある家本政明さんは「審判は最終決定者である以上絶対なんだけど、絶対権力者とは違う」と著書で語る▼誰かが威張るだけではうまくいかないのは、学校も同じだろう。
 
 

 


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