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前田敦子主演映画『イニシエーション・ラブ』を鑑賞(ネタバレなし)。(ときめき研究家)

2015-05-27 22:51:35 | ときめき研究家
この映画だけは、ネタバレしてはいけないだろう。
原作を読んでいない人は、読む前に観た方がいい。素直に楽しめるだろう。
一方原作を既に読んだ人(私もそうだが)は、あの原作をどう料理したのか、確認しながら観ることになるだろう。それはそれで楽しめる。

要約すると、80年代を舞台とした、ある遠距離恋愛カップルの恋の行方を描いた物語である。劇中歌としても使われている『木綿のハンカチーフ』のように、次第に変化して行く2人の心を丁寧に描いている。切なく哀しい恋愛映画である。ただし、ちょっとした趣向が凝らされている。しかし、その趣向にばかり目を奪われていたら、この映画の本質を見逃すだろう。

主演の前田敦子は、正にハマリ役だったと思う。
ぶりっ子だけど、煙草を吸ったり、妙にハイテンションだったり、何を考えているか判らないところがあって、ミステリアスな魅力がある。男性の観客は、鈴木に感情移入して、マユの一挙手一投足に一喜一憂し、翻弄されるはずだ。女性の観客がどう感じるのかは不明だ。
そういう役柄を、何も考えず本能のまま演じているかのような風情で演じている前田敦子は、非常に魅力的だった。そのうえ、キスシーンやベッドシーン(服は着ていたが)、海辺の水着姿もあった。前述の喫煙シーンとか、更には堕胎シーンまで、アイドルのイメージを超えて頑張っていたと思う。それでも彼女の可愛らしさは減じられておらず、アイドル映画としても上出来だったと思う。
『もらとりあむタマ子』に続く、新たな代表作と言っていいだろう。

共演の松田翔太、木村文乃の好演も光っていた。
80年代のディテールの描写も懐かしいし、挿入歌も全て場面にマッチしていた。厳密に言えば、挿入歌のうち『揺れるまなざし』『木綿のハンカチーフ』は70年代の曲だが、いずれにせよノスタルジックな雰囲気がぷんぷんと漂い、それだけでも観て楽しめた。あれから30年以上経ってしまったのかという感慨も。

最後に、ラストシーンは、小野恵令奈の『さんかく』のラストシーンを思い出した。



<これまでの前田敦子出演映画の鑑賞記>
『もしも高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』
『苦役列車』
『クロユリ団地』
『もらとりあむタマ子』
『さよなら歌舞伎町』

『前田敦子の映画手帖』を読む。

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