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前田敦子 「花君」と「Q10」の視聴率分析 (総選挙分析ライター)

2011-11-14 06:00:40 | 分析系 メンバー
前田敦子 「花君」と「Q10」の視聴率分析 (総選挙分析ライター)


番組は不出来でも、「はたちになって20代男性のハートはしっかりつかんだ前田敦子」

前回の分析では、前田敦子がこの夏に主演した「花ざかりの君たちへ(フジTV系列、日曜日、21:00~)」と2007年に堀北真希が主演した同番組との視聴率について比較分析を行った。
前田敦子 花ざかりの君たちへ 視聴率分析

今回は、前田が昨年にヒロインを演じ平均視聴率10.9%の実績をあげた「Q10(日本TV系列、土曜日、21:00~)」と「花ざかりの君たちへ」を比較分析して、「前田花君」の視聴率不振の要因を探ってみた。


・ ・ 花君・ ・ ・・・ ・ Q10・ ・ ・・・
回 ・ 2011年 ・ 視聴率 ・ 2010年 ・ 視聴率
1 ・ 07/10 ・ 10.1 ・ 10/16 ・ 15.3
2 ・ 07/17 ・ 6..0 ・ 10/23 ・ 10.2
3 ・ 07/24 ・ 7.9 ・ 10/30 ・ 10.7
4 ・ 07/31 ・ 5.5 ・ 11/06 ・ 11.2
5 ・ 08/07 ・ 7.5 ・ 11/13 ・ 10.9
6 ・ 08/14 ・ 6.2 ・ 11/20 ・ 10.3
7 ・ 08/21 ・ 6.4 ・ 11/27 ・ 10.9
8 ・ 08/28 ・ 6.7 ・ 12/04 ・ 8.8
9 ・ 09/04 ・ 6.4 ・ 12/11 ・ 10.1
10 ・ 09/11 ・ 6.9 ・ 平均・ ・ 10.9
11 ・ 09/18 ・ 7.3 ・ ・・・ ・ ・・・
12 ・ 平均・ ・ 7.0 ・ ・・・ ・ ・・・


上表にあるように「花君」は初回こそギリギリ10.1%と二桁の視聴率をあげたが、二回目以降は一桁の視聴率にとどまり、最終の平均視聴率は7.0%で終了した。

一方、「Q10」は、初回15.3%と高い視聴率をあげ、二回目以降は一度だけ一桁の視聴率となったが、それ以外は二桁の視聴率をあげ、平均視聴率は10.9%と二桁の視聴率実績を残した。

前田の人気自体は6月の第3回選抜総選挙で約14万票を獲得し2位の大島に1.7万票の大差をつけて再び1位に返り咲いたので、その選挙の一月後から放映した「花君」が、それより8ヵ月前に放映した「Q10」のときより前田の人気は上がっていたのではないかと推察するが、平均視聴率の実績は「花君」が「Q10」より▲3.9%低く終わった。

同じ前田が主演とヒロインというほぼ似た立場で出演、土日の同じような時間帯に放映し、人気も「花君」の時期が「Q10」放映時より上がっていたと思われるのに視聴率が伸びなかった要因はどこにあったのか。

前回の分析同様に視聴率データに掲載されている「男女別の年齢層別視聴率」を「Q10」についても調べて、「花君」の同データと比較したのが下表である。


男女 ・ 年齢層 ・ 花君 ・ Q10 ・ 差
男女 ・ 4~12 ・ 8.2 ・ 12.8 ・ 4.6
男女 ・ 13~19 ・ 10.3 ・ 18.3 ・ 8.0

女・ ・ 20~29 ・ 5.1 ・ 7.2 ・ 2.1
女・ ・ 30~39 ・ 4.6 ・ 8.4 ・ 3.8
女・ ・ 40~49 ・ 5.6 ・ 11.8 ・ 6.2
女・ ・ 50歳~ ・ 2.4 ・ 3.9 ・ 1.5
女・ 20歳~ 3.7 6.5 2.8

男・ ・ 20~29 ・ 7.0 ・ 4.4 ・ ▲2.6
男・ ・ 30~39 ・ 2.6 ・ 2.6 ・ 0.0
男・ ・ 40~49 ・ 4.6 ・ 8.7 ・ 4.1
男・ ・ 50歳~ ・ 1.2 ・ 3.2 ・ 2.0
男・ ・ 20歳~ ・ 2.9 ・ 4.3 ・ 1.4
・・ ・ 全体・ ・ 7.0 ・ 10.9 ・ 3.9


上表を見て明らかなように視聴率が不振だった要因は、4歳から19歳の若年層の男女ならびに20歳以上の女性が、どの年代も「花君」が「Q10」より低かったことによる。つまり、「花君」は「Q10」よりも若年層と女性の支持が得られなかったことが主因である。

一方で、男性については興味深い事実に気がつく。

20歳以上の男性全体について見ると、40代(4.1ポイント)と50歳以上(2.0ポイント)の男性が「Q10」より「花君」が低かった関係で、「花君」が「Q10」より視聴率は1.4ポイントほど低かったが、20~29歳の20代男性の視聴率は「花君」が「Q10」を2.6ポイント上回っている。また、30代男性の視聴率は「花君」と「Q10」は同じである。すなわち、前田敦子にとってコアターゲットと想定される20代、30代では、前田敦子の人気は上がっているか落ちていないのである。この点は重要である。

他方で、視聴率の実績からは、「花君」は「Q10」よりも若年層と女性の支持が得られなかったということを示しているが、前田敦子自身の人気がこれら若年層や女性について「Q10」放映時より「花君」放映時の方が下がったということには必ずしも直結しない。

前回の分析でも指摘したように「花君」に出演した男性俳優の魅力が「Q10」の主演男優(佐藤健)に及ばなかったことにより若年層や女性の視聴率が伸びなかったということが想定されるからである。

若年層と女性において前田敦子の人気はどうなっているのか?

定量的にそれらを計るデータは持ち合わせていないが、定性的には例えば、11月10日放送の「なるほどハイスクール」の特集『声をかけられたら勝ち抜け ガチ街総選挙』で、前田敦子は吉祥寺で選抜メンバー12人中(前田、柏木、小嶋、高橋、板野、指原、宮澤、高城、北原、河西、秋元、横山)、最も早い1分55秒で一般通行人の若い女性から声をかけられ、認知を競うゲームでトップとなっている。さらに、ゲーム終了後、吉祥寺の商店街をさながら「大名行列」のごとく一般通行人を多数引き連れて歩いていたが、その通行人の大部分は女性であった。この映像にヤラセ部分が含まれずに作られているならば、前田敦子は女性にも認知が高く、また、相当人気がありそうである。

これらのことを総合的に見るならば、「花君」の視聴率不振は前田敦子の魅力不足とか人気の凋落に起因するところは見受けられないので、共演男優の魅力(不足)が影響していそうである。また、「前田花君」は「堀北花君」の焼き直しのため新規性に欠けたところも「Q10」と比較して視聴者の関心を強く惹かなかった要因としてあげられるかもしれない。

そうするとこの分析から残るのは前述したように20代男性の視聴率が番組の善し悪しにかかわらず、「Q10」放映時より上がっていることである。

つまり、番組自体は不出来ではあったが、前田敦子は二十歳になって20代男性のハートをしっかりとつかみとることには成功したようである。

以上


視聴率の分析記事をリンク。
「分析10 AKB48 TV番組の視聴率」
「分析9-2 「さしこのくせに」視聴率.」
指原莉乃 「さしこのくせに」全視聴率
指原莉乃 さしこのくせに 視聴率 有吉AKB、週刊AKBとの実績比較
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