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前田敦子 花ざかりの君たちへ 視聴率分析(総選挙分析ライター)

2011-11-04 14:30:22 | 分析系 メンバー
前田敦子 花ざかりの君たちへ 視聴率分析(総選挙分析ライター)

「前田花君」不振の責任を前田敦子1人に帰するのは的外れ


前田敦子が主演した「花ざかりの君たちへ(フジTV系列、日曜日、21:00~)」は、7月10日に放送を開始し、述べ11回の放映後、9月18日に最終回を迎えた。

初回こそ、10.1%、二桁の視聴率をあげたが、その後は二桁の視聴率をあげることなく一桁台の実績で推移し、7月31日には5.5%まで落ち込み先行きが危ぶまれたがその後なんとか盛り返し、最終的には、11回の番組の平均視聴率は7.0%の実績で終了した。

4年前の2007年に堀北真希が主演した同番組(フジTV系列、毎週火曜日、21:00~、7月3日から9月18日、全12回)の平均視聴率は17.0%の高い実績を残していたことから、それとの比較で前田主演の「花ざかりの君たちへ」の低視聴率を前田敦子個人の魅力不足と勝手に決め付け、TwitterやブログなどのSNS上では読むに耐えない「前田パッシング」が吹き荒れた。

その残骸は今もネット上のそこかしこに散乱している。


「花ざかりの君たちへ」前田敦子、堀北真希視聴率実績
回 ・ 2011年 ・ 視聴率 ・ 2007年 ・ 視聴率
1 ・ 07/10 ・ 10.1 ・ 07/03 ・ 15.9
2 ・ 07/17 ・ 6.0 ・ 07/10 ・ 16.8
3 ・ 07/24 ・ 7.9 ・ 07/17 ・ 16.5
4 ・ 07/31 ・ 5.5 ・ 07/24 ・ 16.6
5 ・ 08/07 ・ 7.5 ・ 07/31 ・ 15.3
6 ・ 08/14 ・ 6.2 ・ 08/07 ・ 14.7
7 ・ 08/21 ・ 6.4 ・ 08/14 ・ 14.7
8 ・ 08/28 ・ 6.7 ・ 08/21 ・ 17.5
9 ・ 09/04 ・ 6.4 ・ 08/28 ・ 18.2
10 ・ 09/11 ・ 6.9 ・ 09/04 ・ 17.8
11 ・ 09/18 ・ 7.3 ・ 09/11 ・ 19.5
12 ・ 平均・ ・ 7.0 ・ 09/18 ・ 21.0
・ ・ ・・・ ・ ・・・ ・ 平均・ ・ 17.0


今年の選抜総選挙で再びトップの地位に返り咲き、“押しも押されぬAKB48不動のセンター前田敦子”が、本当に堀北真希よりも魅力がなくて「花ざかりの君たちへ」が不発に終わったのか、その要因を堀北真希主演「花ざかりの君たちへ」の視聴率実績との比較から探ってみた。

公表されている視聴率実績には上表に掲げた「平均世帯視聴率」の他に視聴率の構成要素として「男女別の年齢層別視聴率」の実績も合わせて掲載されているので、今回の分析はそのデータを活用した。

年齢層別区分けは、20歳未満が、4~12歳、13~19歳の二つに分かれており男女合算で男女別には分かれていない。20歳以上は男女別に分かれており、50歳未満まで10歳区切り、あとは50歳以上となっており全部で4区分である。(下表参照)

「前田花君」、「堀北花君」の年齢層別各視聴率を全回(前田11回、堀北12回)足し合わせて平均を計算し、双方を比較したのが下表である。

この表をよく見てみるとおもしろいことに気づく。

「前田花君」、「堀北花君」の全体視聴率の差は10.0%と大きな開きがあるが、その開きを調べるために「堀北花君」の視聴率がどの年齢層で高かったのかを見てみると、4~12歳の男女(21.4%)、13~19歳(25.0%)の男女、20~29歳の女性(15.6%)、30~39歳の女性(14.0%)、40~49歳女性(17.9%)が高かったことがわかる。

前述したように20歳未満は男女別になっていないため推察となるが、20歳以上の女性の視聴率実績が高かったことを勘案すると20歳未満の視聴率実績(4~12歳の男女(21.4%)、13~19歳(25.0%))が高かった要因についてもかなりの割合で、女性ファンが押し上げたものと思われる。

なお、番組放送時の年齢は堀北真希18歳、前田敦子20歳。花君が学園ものであることを考えると堀北の年齢は物語にちょうどマッチしているが、前田はオーバーしているため、年齢の点では10代層の共感(親和性)は男女とも堀北が前田より高かったのではないかと推察する。

一方で、20歳以上の男性については、「堀北花君」が「前田花君」を2ポイント弱(20~29歳1.5%、30~39歳1.3%、40~49歳0.7%、50歳以上1.4%)上回っているが、同一世帯で奥さん、子供が見ているのにつられて見たということも想定されるので、男性の視聴率実績差は僅少または同一に近いとみることができる。

「前田花君」、「堀北花君」の年齢層別平均視聴率比較
男女 ・ 年齢層 ・ 前田 ・ 堀北 ・ 差
男女 ・ 4~12 ・ 8.2 ・ 21.4 ・ 13.2
男女 ・ 13~19 ・ 10.3 ・ 25.0 ・ 14.7
女・ ・ 20~29 ・ 5.1 ・ 15.6 ・ 10.5
女・ ・ 30~39 ・ 4.6 ・ 14.0 ・ 9.5
女・ ・ 40~49 ・ 5.6 ・ 17.9 ・ 12.3
女・ ・ 50歳~ ・ 2.4 ・ 5.2 ・ 2.8
男・ ・ 20~29 ・ 7.0 ・ 8.4 ・ 1.5
男・ ・ 30~39 ・ 2.6 ・ 3.9 ・ 1.3
男・ ・ 40~49 ・ 4.6 ・ 5.3 ・ 0.7
男・ ・ 50歳~ ・ 1.2 ・ 2.6 ・ 1.4
・・ ・ 全体・ ・ 7.0 ・ 17.0 ・ 10.0


このことはいったい何を意味するのか?

「堀北花君」の人気は実は50代未満の女性の高い支持に支えられていたことからもわかるように、そのとき堀北と共演した男優、具体的には小栗旬や生田斗真らの魅力に相当部分負っていたのである。逆に「前田花君」の不振の要因は、この部分の上乗せがほとんどなかった、すなわち共演した男優に対する幅広い女性の支持がなかった(魅力的な男優がいなかった)というところにある。

この点や男性の視聴率に大きな差が無いことを考慮すると20歳以上の男女で堀北と前田の間で大きな人気の差を認めることはできない。

そうすると前田敦子と堀北真希の差は、20代未満層からの支持に絞られてくるが、この層に対する堀北や前田の親和度は堀北が前田より2歳若かったという絶対的な年齢差の分だけ堀北が前田より勝っていただろうということは言えるが、この層についても前述のとおりかなりは小栗旬や生田斗真らの魅力が引っ張った部分が含まれていたと思われることや、男女別の実績が掲載されていないためあくまで推察の域を出ず、堀北が前田を魅力の点で上回っていたとは言い切れない。

そうなると「前田敦子は堀北真希より魅力がないため視聴率が低かった」とか、「視聴率が低かった責任は前田敦子1人にある」と言うことはできないのであり、これらのパッシングは的が外れたものとなる。

このことをよく理解しておく必要があろう。

一方で、「前田花君」は好調の目安となる平均二桁(10%超)の視聴率実績を確保することができなかったことも事実であり、どの点に課題があったかについては、前田が以前に主演したQ10(平均視聴率10.9%)との比較で明らかにしていきたいと考えている。

以上


視聴率の分析記事をリンク。
「分析9-2 「さしこのくせに」視聴率.」
「分析10 AKB48 TV番組の視聴率」
指原莉乃 「さしこのくせに」全視聴率
指原莉乃 さしこのくせに 視聴率 有吉AKB、週刊AKBとの実績比較
Not yet ヨンパラ 視聴率


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3 コメント

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男ですが原作を読んだものとして (kizudarake)
2011-11-04 22:37:55
別段、あっちゃんファンではないですか…

堀北版は男(30代)の自分から観ても男性陣に魅力的(爽やかさ・色気・潜在性等々)でした。

また、原作とは違いましたが、原作の雰囲気を作ってもいましたが、前田版は男性陣があまりにも子供過ぎる作り。
原作とはかけ離れており、ただ名前を借りただけ。

ドラマ的に作りが大雑把だった感があります。
おそらく前田さんのネームバリューに期待しすぎたか、前田ファンの反発を危惧?して男性陣を揃えなかった(揃えられなかった?)等、戦略と戦術の両方をミスしたように感じています。

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Unknown (新参もの)
2011-11-04 22:41:50
分析は正しいと思います。

が、低迷の責任、一番背負うのは主演でしょ。例え本人に原因がなくても。

返信する
Unknown (通りすがり)
2012-03-21 06:35:46
AKBファンですがこのドラマの前田さんは
ダメでした。男装化してもかっこいいとおもえずあのキュートな声で女とバレないとか筋も無理ありすぎ
返信する

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