指原莉乃P ネタ出しのうまさはプロの技(総選挙分析ライター)

指原莉乃P　ネタ出しのうまさはプロの技(総選挙分析ライター)


HKT48の指原莉が8月8日(日)の19:00から代々木アニメーション学院で行われたパネルディスカッションに出たので興味を持って中継を見た。出演者は指原の他に秋元康氏、小室哲哉氏、つんく氏(ハワイから中継参加)という指原にとっては気づまりするような大物。
8月8日代々木アニメーション学院パネルディスカッション

パネルディスカッションは「エンタメ界におけるプロデューサーとは」というテーマについて行われた。指原は秋元氏のように体系的なプロデューサー論を語ることはできなかったが、目についたのは指原のしっかり効果を狙ったネタ出しのうまさとワーディング(wording)センスの良さ。これはまさにプロの技。

この日のパネルディスカッションと終了後に行われた囲み取材の二つの場で指原がマスコミに提供したネタは筆者が数えただけでも以下の5つと多い。

・指原の「ハロプロ」オーディション書類選考落ち→この日の為に温存していたと思われる指原自身の超サプライズなネタ
・アイドル全盛期が長く続くためには「週刊誌は滅びたらいい」→記者がすぐに飛びつきそうな刺激的なネタ(ワーディング)
・「ビビビってくる子がいました」→アイドルプロデューサーとして指原の目利き力を示すワーディグ
・「ライバルは秋元さん」→記者が喜びそうなネタ(ワーディング)
・「東京五輪にはいない」→指原自身の卒業ネタ
8月8日代々木アニメーション学院パネルディスカッション後の囲み取材時指原コメント

以前筆者は「指原が”素の姿を見せる”アイドル論を提唱していて、普段から本人が提供する情報が多く、マスコミが記事にするバリエーションが多いことに加えて、指原が自己責任でリップサービス的な情報を会見で流している。またマスコミは指原の所属事務所や運営側の情報統制が緩いため多少脚色をつけた記事を書くことが可能である」という指摘をした事があるが、まさにこの日のマスコミは指原が提供したネタをさまざまに加工して記事にしていた。
指原莉乃 ニュータイプのアイドル 141227

そのため、この日のパネルディスカッションについての記事は以下のように題名の切り口が多くなっていた。

指原莉乃、ハロプロ書類審査落ちた過去明かす「AKBではさらっと通る…」 ORICON STYLE
HKT指原、過激発言！「週刊誌は滅びればいい」シネマトゥディ
指原莉乃プロデューサー、学生から原石発見「ビビビって来る子がいました」モデルプレス
新人Ｐの指原莉乃「ライバルは秋元さん！」日テレNEWS24
さっしー卒業に言及！東京五輪にはいない「あと４年もいたら邪魔」スポニチ


このためかYAHOO!ニュースの「AKB48の関連ニュース一覧」でもパネルディスカッションについての指原の記事は掲載数が17本と多く、同じ日に行われたAKB48の「シングル選抜総選挙　第一党感謝祭2016」の掲載記事14本を上回っていた。
YAHOO!ニュースの「AKB48の関連記事一覧」

パネルディスカッションで秋元氏は「この状況の中で、『週刊誌が滅んだらいい』と言う。これをネットニュースにあがるだろうなと想定しながらしているのが、プロデューサーとして一流」。小室氏も「なかなかこの場所でペラペラしゃべれる人はいない。機転の良さは能力。空気読むわ、すごいね」。つんく氏も「指原をとりたいね！」と褒めていたが、実際、パネルディスカッション後の掲載記事が前述のようにAKB48のビッグイベントのニュース量を上回るという結果をしっかりと出した。
小室哲哉・つんく♂、指原莉乃を絶賛「機転の良さは能力」ORICON STYLE

当然、秋元氏、小室氏、つんく氏という超ビッグネームの後ろ盾はあるがこの大物3人の中に入って臆することなく話題となるトークを行い、指原個人のネタ出しのうまさとワーディングセンスの良さによってそれをマスコミが記事にしてAKB48のニュース量を上回る結果を出したのだから大したものである。

指原の“プロデューサー”という肩書は伊達につけられたものではないということを納得。

以上

“名伯楽”秋元康 指原莉乃プロデューサー就任　160730
指原莉乃プロデューサーのアイドル論を推察　160731



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