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選抜総選挙もう一つの感想 須藤凜々花の件(総選挙分析ライター)

2017-06-23 16:00:00 | 分析系 メンバー
選抜総選挙もう一つの感想 須藤凜々花の件(総選挙分析ライター)


昨日、総選挙の感想を記したがもう一つ付け加えておきたい。それは今回の総選挙を結果的に大きくひっかきまわすことになった須藤凜々花の結婚発言と須藤のNMB48からの卒業についてである。

今回の総選挙は雨のために開票前のイベントが中止となり、代替会場の公民館で観客なしのTV中継という異常な状況で開票が行われた。普段なら会場にいるファンから入るTwitterの情報もなく、ファンも含め視聴者は唯一TV中継によってのみ会場の様子を知るしかなかった。

その中継が始まった直後に入ってきたのは宮根誠司、ミッツ・マングローブ、小嶋陽菜が驚いた表情で伝えた須藤凜々花が自ら話した結婚宣言のことだった。今回の総選挙の開票は冒頭からこの超サプライズニュースで幕が上がったのである。

なぜ、須藤は総選挙という大事な場でこんな発言をしたのか?

この日の数日前から週刊文春がネットでAKB48Gのスキャンダルを流す警告をしており、その際に文春は「たこ焼き」の映像をわざと入れていたので、スキャンダルはNMB48のメンバーかもしれないと一部で言われていた。

須藤は「ネットで騒がれているのは知っていて。(交際)相手のところにも(文春が)来ていたので。(文春が標的にしているのは)自分だろうなと思って、大人(運営)の人に相談しました」と言っており文春が須藤のスキャンダル報道をすることを予想して運営とあらかじめ対応を相談していたようだ。
須藤凜々花が真相告白 全発言掲載「ルールで我慢できる恋愛は恋愛じゃない」 東スポ2017年6月22日5時00分

さらに「ファンの方にちゃんと伝えたい思いもあって」「その場で言わなくても後で言えるとは思うんですけど、でも絶対にスルーだけはしたくなくて。今まで本当に活動も、自分の好きな気持ちもどっちも真剣にやってきたので。スルーしたら、どちらもこれまで大切にしてきた二つの感情を不誠実にしてしまうと思ったので。総選挙で発表する形を選びました」と言っている。

ここで総選挙にからむ過去のスキャンダルを振り返ってみると、例えば指原莉乃の場合は第4回選抜総選挙が2012年6月6日(水)に行われその翌週の6月14日(木)発売の文春にスキャンダル記事を載せられた。柏木由紀の場合は第7回選抜総選挙が2015年6月6日(土)に行われその翌週の6月11日(木)発売の文春にスキャンダル写真が掲載され騒ぎとなったが、指原、柏木の2つのケースとも総選挙そのものは終わり総選挙の報道もピークを超えたところで文春に報道されているので総選挙自体には直接影響を与えていない。

また、指原や柏木は選挙当日、自身が翌週文春から報道され地獄に突き落とされることはまったく知らない状況だったのに対して須藤は選挙の当日にこの後文春から報道される可能性が高いことをあらかじめ知っていた点が過去の場合と大きく異なる。

さらに、スキャンダル報道があった際の対応については指原や2013年2月に峯岸みなみが坊主になったスキャンダルの時までは謝罪、転籍・降格・解雇等の処分、それ以後の柏木合コン、渡辺美優紀を含む何人かのメンバーのスキャンダル報道の対応は『スルー(無視)』となって現在に至っている。

ところが須藤の場合は本人の発言から明らかなようにこれまでのスルー(無視する)対応をとらずにあえて自らの「(NMB48としての)活動も、自分の好きな気持ちもどっちも真剣にやってきた」という感情を「ファンの方にちゃんと伝え」るために総選挙で自ら発表するという対応を運営と相談のうえ行なおうとしたのである。ここがポイントである。

つまり須藤はファンに接していたときも「アイドル須藤」として全力で真剣にやってきた、恋人といるときも真剣にやってきた、だから私は決してファンを裏切っていたのではない、ファンの皆さんにはそれをわかってほしいと。

総選挙後に文春の報道が出てから従来ながらのスルー対応をしてしまうと須藤のその思いを伝えることができないので、あえて先に総選挙の場で結婚宣言をしてファンに自分の気持ちを伝えようとしたがあまりに唐突、限られた時間のなか説明不足に陥り真意が伝わらず、須藤の発言は恋愛禁止が建前と一般に思われているアイドルグループの掟破りの「アイドルの結婚」という格好のゴシップととらえられてしまった。加えて、須藤の発言がこれまでの総選挙における「順位を聞いてその順位にアイドルとして悲喜こもごもの感情を見せてファンへの感謝の気持ちを述べ今後の抱負を述べる」という恒例のスタイルを根底から打ち壊してしまったために総選挙の当事者であるメンバー、須藤のファン、AKB48Gのその他のメンバーのファン、報道するマスコミ、TVを見ている視聴者までをパニックに陥れてしまった。
【AKB総選挙】須藤凛々花 結婚宣言で騒然!? アンダーガールズ(32~17位)スピーチ全文【後編】ザテレビジョン2017/6/18

この須藤の発言がその後の峯岸、松村香織のスピーチに影響、高橋朱里、岡田奈々のスキャンダルに対する辛辣なメンバー非難とも聞こえるスピーチにつながり、この須藤のゴシップに飛びついたマスコミが渡辺麻友の卒業発表、指原の3連覇の報道の扱いを小さくするなど総選挙にさまざまな影響を及ぼした。さらにこの放送を見ていて須藤にSNSで批判的なコメントをしたAKB48のOBの大島優子が後日謝罪に追い込まれるという騒ぎにつながった。須藤の発表直後に須藤を祝福したNMB48メンバーはSNS上でパッシングを受け、須藤に投票したファンのなかには須藤の突然の結婚宣言に須藤に騙された、カネを返せとSNS上でクレームをつける人も出てくる始末である。3連覇した指原でさえ総選挙翌日に「先輩たちが作ったステージということを考えてほしかった。ステージ上ではアイドルでいてほしかった」と須藤に苦言を呈している。

これは変な例えかもしれないが、今までは文春に火をつけられてから火消し(謝罪、処分)をするかほっといて自然に火が消えるのを待っていた(スルー)のに対して、今回は火をつけられることが分かっていたので火が付けられる前に自分で水をまいて火がついたときの火勢を弱めておこうと試みたのだが、結果はこの意図とは逆に火のないところに自分でガソリンを撒いて火を付けて爆発的に火勢を強めてしまい大爆発、大炎上してしまったというところではないか。それにより須藤と関係のない多くの人たちにさまざまな被害を与えてしまった。

須藤としては恋人とつきあっていても、NMB48メンバーの「アイドル須藤」としてファンと接している時は真剣だったということをわかってほしかったのだが、須藤が恋愛禁止を破り須藤に結婚をしたい恋人がいるという覆い隠しようもない事実を突きつけられて須藤のファンやAKB48Gメンバーおよびそのファンが須藤の真意を理解するのは難しかったということだろう。その意味では須藤の試みは残念ながら完全に空回りをしてしまい大いなる混乱だけを残してしまった。

須藤はスピーチで結婚宣言をした時には卒業を含めた今後のことは相談するとして明確な方向をもっていなかったようだが、自分の意思を貫いて行った結婚宣言が思わぬ大混乱を引き起こしたのを目の当たりにして直ちにNMB48を卒業することによりこの責任をとるという決断をしたようだ。須藤が6/17に結婚宣言をしてNMB48を卒業するという会見を行ったのは6/21、実質6/18~20の3日間でこの決談をしていることから伺われる。

水をまくつもりが大爆発、大炎上し、総選挙後も燃え続け、鎮火を図るには自爆(卒業)してその自らの爆風で火を消すしか手がなくなったといったところか。それだけ今回の事態を引き起こした責任を感じたのではないか。

筆者の記憶ではAKB48の恋愛禁止は柏木由紀の合コン報道があった2013年2月よりスルー対応としていることからすでに有名無実化しているが、今回の報道を見ているとまだ一般にはAKB48Gは広く恋愛禁止が原則として守られていると思われているようだ。筆者が須藤の結婚宣言を聞いて「またか」程度にしか感じなかったことが、いまだにこんな大騒ぎになるとはという意外感があった。

須藤は過去のスキャンダルメンバーがとってきたスルー対応をすることもできたはずである。それをしなかったのは何としてもファンには自分の気持ちを伝えておきたいという“哲学者アイドル”としの自負があっからではないか。だが現実は「アイドルとは偶像」であり生身の恋愛をする女はアイドルとして認めないという堅い固定観念にはじき返されてしまった。

結果的に”恋愛”と”アイドル(偶像)”は両立しないし、ファンはその両立を認めないという従来ながらのアイドルのあるべき姿が確認されたことで須藤のNMB48での活動は終わろうとしている。

須藤は今回NMBを去らねばならなくなったが、なぜスキャンダルがあった指原がいまだに圧倒的な女王として君臨できているのかという考察が必要である。AKB48G総合プロデューサーの秋元康氏によれば指原はよく「泣く」そうである。また、指原によれば最強のアイドルとはファンを「心配させる」ような「自分が支えてあげようと思わせる」タイプのアイドルだそうである。
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その類型像と須藤を照らし合わせたとき須藤はちょっと強すぎたのかもしれない。運営に相談したとはいってもほとんど自分の意思で行動している。仮に文春の報道が出るのを待ち自ら起こしたスキャンダルに対して須藤がただひたすら「泣いて」「ファンの同情を待っ」たなら全然違う展開になっていたかもしれず、須藤はNMB48でアイドルを続けていたかもしれない。

”アイドル”であり続けるというのは本当に大変なことなのだというのが須藤の顛末を見ての筆者の感想である。

以上


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