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欅坂46『サイレントマジョリティー』とカップリング曲を聴く。(ときめき研究家)

2016-04-17 18:40:24 | ときめき研究家
欅坂46のデビュー曲『サイレントマジョリティー』とカップリング曲を配信で購入し、聴いている。聴き始めた時点では、ただ1人のメンバーの名前も知らない状態だった。何の予備知識も持たず、ただ楽曲だけを鑑賞するのもいいものだ。

『サイレントマジョリティー』。
緊張感のあるイントロ。複雑な手拍子が更に緊張を高める。それだけで名曲の予感がする。
アイドルのデビュー曲としては珍しい、暗く短調の曲調だが、思わず聴き入ってしまう。
物言わぬ大衆になるな、自分の意志を持ちNOと言え、というメッセージソングだ。と言っても、政治色はそれほど濃くなく、どちらかと言えば個人としての個性的な生き方を説いている。
細かい音符に早口で当てられた歌詞は、青臭く、ストレートで、挑発的だ。「夢を見ることは孤独になること」「One of themに成り下がるな」「見栄やプライドの鎖に繋がれた大人は置いていけ」。こういうメッセージを、白けることなく聴いているとしたら、いまどきの若者も捨てたものではない。周囲からどう思われようとアイドルが好きという若者には、サイレントマジョリティーにならない素質がある。

『乗り遅れたバス』。
皆が乗ったバスが発車してしまい、1人取り残された少女の心境を歌った歌。そのバスは欅坂行きということで、これは完全に「楽屋落ち」の曲だとすぐわかった。デビュー直前に辞退したメンバーがいたので、その子のことを歌った歌詞かなと思ったが、ネットで調べると違った。家族の反対で最終オーディションを受けられなかったが、その後家族を説得して「けやき坂」という練習生扱いで加入した「長濱ねる」のことのようだ。彼女と欅坂46メンバーが一緒に歌っているようだ。
坂の途中で途方に暮れているが、いつか合流すると歌っていて、正規メンバーに昇格するのも時間の問題だろう。しかし、こういう内部事情を知らないとサッパリ意味がわからない「楽屋落ち」の曲は好きではない。同じ「楽屋落ち」でも、内部事情を離れても味わえる普遍性のある曲(例えば「初日」や「ファーストラビット」)はいいが、仲間が乗るバスに乗り遅れたという状況は特殊すぎて、感情移入できない。

『山手線』。
平手友梨奈のソロ曲。『サイレントマジョリティー』でも彼女がセンターのようで、現在のところエースなのだろう。しっかりした歌唱だと思う。昭和歌謡のような、ちょっと野暮ったくも懐かしい曲調だ。
山手線を何周もぐるぐる回っている少女の歌だ。どこにも居場所がなく、孤独と虚無感を抱えた少女には、誰もが自分に無関心な電車の中は居心地がいいのだ。私も学生時代に同じことをした経験がある。
しかし山手線は終着駅のない電車だ。どこへも行けないし、どこからも逃げられない。いずれどこかの駅で降りなければならない。その時を待っているだけなのだ。

『手を繋いで帰ろうか』。
若いカップルの痴話げんかの歌だ。男友達の手前、照れ隠しをして、彼女の逆鱗に触れてしまった。怒って店を出て行った彼女を追いかけ、機嫌を直してもらおうと「手を繋いで帰ろう」と申し出る。最後には、今ここでキスをしようとまで。
繊細過ぎる彼女を持つ男はいつも大変だ。NMB48『青春のラップタイム』の彼も、バスケ部の練習でデートに遅れそうになり、全力疾走で走っていた。男友達や部活と彼女とは、どちらが大切とか比べようもないものだから、どちらも大切にするためには、莫大なエネルギーが必要なのだ。
軽妙な曲調で、楽しい曲だ。

『キミガイナイ』。
恋人と些細な喧嘩して、1人で自分の部屋で過ごす孤独を歌った歌。『手を繋いで帰ろうか』の彼が、彼女を追いかけずに帰ってしまった場合の歌と言える。マーラーの憂鬱な交響曲をBGMに孤独をかこっているが、明日になれば仲直りをするような喧嘩なのに、大袈裟だ。
サビが、息継ぎをどこですればいいかわからないような、ちょっと読経のような平板なメロディーで、それが帰って印象的だ。

『渋谷川』。
既に絶賛する記事を書いた。今泉佑唯、小林由依の2人が歌っている。「ゆいちゃんず」と言うらしい。『AKB48 SHOW』で歌唱を観たが、とても楽しげに歌っていて好ましかった。惜しむらくは口パクだった。
いつか実際に渋谷川を見に行き、古川橋から恵比寿橋まで歩いてみたいとも思うが、まだ実現できていない。

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