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欅坂46『渋谷川』に心奪われる。(ときめき研究家)

2016-04-11 07:00:00 | ときめき研究家
欅坂46のデビュー曲『サイレントマジョリティー』とカップリング曲を配信で購入し、聴いている。
表題曲もなかなか良いと思うが、カップリング曲のうち『渋谷川』に心奪われてしまった。

渋谷の中心部をひっそりと流れていて、目立たない渋谷川。以前テレビ番組で見たことがあるが、ほとんどが地下や高架下を流れている都会の川だ。その川のように、彼女への恋心を隠して、友達のままでいようと歌っている。テーマとしては秋元康作品によくあるものだが、渋谷川というモチーフに目をつけたところが新しい。

そう思っていたが、歌詞を調べようとネット検索したら、同じ『渋谷川』というタイトルの曲が他に2曲もあることを発見した。
1曲目は山本譲二と城之内早苗のデュエット曲。作詞は喜多條忠、作曲は弦哲也。歌詞だけ読んでも、おそらく演歌と思われ、誰も知らない2人だけの密かな恋を渋谷川になぞらえて歌っている。
2曲目はやなわらばー(沖縄出身の女性デュオ)。作詞作曲は伊勢正三。沖縄から上京した少女から、故郷に残った恋人への思いを歌っている。渋谷川は「コンクリートの川」と表現され、「私が流した涙は東京湾に届き、沖縄まで繋がっているのか」とも歌われている。
どちらの歌も、都会の川、建物や道路に隠れてひっそり流れるといった渋谷川の特徴を生かしている。その川のたたずまいには、ソングライターの創作意欲を刺激するものがあるのだろう。

欅坂46の『渋谷川』は、フォークソング調だ。
初めて聴くのに、どこか懐かしく、昭和の匂いがする。そしてこの曲もデュエット曲で、メンバー2人が歌っているようだ。
男言葉の歌詞だが、清純そうな女性ボーカルがよく似合うし、やまびこのように繰り返すフレーズも心地よい。何回も繰り返し聴いていたいような気分になる。

ところで、この歌の2人。彼の方は、恋心を隠して友達のままでいたいと歌っているが、彼女の方はどう思っているのだろう。2人で川辺を談笑しながら散歩しているのだし、またそれも今回たまたまという感じでもなく、いつものことのようだから、単なる友達以上の好意を抱いているのではなかろうか。
年をとったので私もそう思うようになったが、若い男というものは、いつも鈍感で、臆病だ。
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2 コメント

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切なくなった理由 (ピーナッツ)
2016-04-11 22:22:29
渋谷川と古川。渋谷川が上流で、古川が下流…。
たぶん、彼は、告白しようとしてたんだろうな~…とか思う。だけど、なぜだか (突如)切なさが襲ってきてしまって、それをやめてしまった? その近くでね。
理由は、渋谷川も古川も1つの同じ川ではあるんだけど、″分かれてる″存在だからね。別れ…を直感したんだと思った。
だから、この彼ってのは、意外に鈍感ではなく…ってね、そう思うよ。
ま、「古川橋」を出してきたのは、そういった暗示なんだろね~。
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Unknown (ときめき研究家)
2016-04-20 06:32:53
ピーナッツさん
コメントありがとうございます。相変わらず鋭い考察ですね。ますます現地探訪したくなりました。
現地探訪ができたらレポートします。
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