ステージおきたま

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シニアだって、レベル上げないと!シニア演劇全国大会終わって。

2017-06-06 09:02:36 | シニア演劇

 菜の花プラザシニア団はおおとり、最終日の最後の公演。お客さん、少なっ!ほとんど大会出場者のみ。こりゃ厳しいわ。意外とシビアだからねぇ、他の団体には。それと、どうも菜の花座の芝居は、大いにずれてるみたいだから、まっ、あんまり受けないだろう、笑いも出ないさ、きっと。

 上演開始は夜の6時40分!もうやる方も見る方もくたくただ。極力体力温存してね、って伝えたけど、どうだろう?テンション高めて突っ走るしかない。

 オープニングダンスは衣装も替え、ホリゾントライトも使うことにしたので、華やかに決まった。他の劇団も同じ曲を踊るという驚きの現実に遭遇したので、気合いは入ったんじゃないかなぁ、いい出来だった。屋台と流しの二人組は見事に観客を惹きつけて、つかみ大成功。もっとも、前日奇しくも飲み会で隣り合わせになった仙台の「まんざら」メンバーが大いに盛り上げてくれたせいもあったけど。

 本筋の方は、突拍子もない展開に戸惑う観客が多かったようだ。次々に脈絡なくナンセンスなシーンが展開していく構造ってのは、シニアにゃ苦手なんだろな、きっと。種明かし編からは緊張感ビリッと走って、最後のどんでん返しまでぐいぐい引っ張れた気がする。きっと、夢や妄想を追いかけようよ、ってメッセージ届いたんじゃないかな。ラストのダンスも手拍子に乗って会場が一つになった感じだった。

 さてね、今回12本のシニア演劇を見て感じたこと。その第一は、指導者、大切だよ、ってこと。穴だらけじゃねえか、って舞台多かったなぁ、って感じた一方、いやぁいいよ、緊張感あるよ、さすがだね!って素晴らしいものもいくつか見せてもらった。

 仙台の「まんざら」の別役作品は、装置、衣装、歌、演技としっかり作り込まれていて、見ごたえあったし、名古屋の「BBゴールド」も佃典彦さんみずからの作演出、さすがはプロだって圧倒的な出来だった。あと、菜の花座の直前で通して見られなかったが、北海道の「南の風」の作品もストーリーが、取り残される地域の今が切なくしかも工夫に富んだ展開で興味をそそられた。そう、菜の花座が去年やった『流れ旅・・・』と同じ大衆演劇、それも『瞼の母』を劇中に取り込む趣向も同じだったんだ。あっ、でも、あちらさんは実際に演じなかったのが残念だったけど。

 学んだことあれこれ。①丁寧にとことん作り込むことの大切さ。②音楽や効果音をもっと活用すること。③シニアだからと諦めない。④地域の課題を取り込むこと。

 3泊4日とたっぷり時間も経費も掛けた公演旅行だったけど、満足する舞台が3っも見れたし、課題ももらった。仙台「まんざら」の皆さんには大いに応援してもらって、旧交を温めるとともに、いつかジョイントを、との口約束もできた。何より、団員たちが大いに楽しみ、刺激をもらい、意欲を新たにできたってことが大きな収穫だったってことだ。

 

 

コメント (2)
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