SMILEY SMILE

たましいを、
下げないように…

羊の宇宙

2006-05-29 11:02:35 | 偏愛
羊の宇宙

講談社

このアイテムの詳細を見る



拙作「くじら、ねこ」は、たむらしげるさんに描いてもらいたい・・・。
かなり有名な方だけど、本は持っていなかった。
Sさんに「くじら、ねこ」のイメージはこの絵、と言われ購入。

これは・・・
夢枕獏さんの宇宙観と、たむらさんのシンプルかつ浮遊感のあるイラストの見事なる融合ではないですか!
素晴らしいものに出会ってしまった。
これは読むべきです。
大人の絵本のひとつの頂点といえるのではないでしょうか?


以下は、実は生きていたアインシュタインの問いに対するカザフの牧童の答え

(物質と時間の関係について)

「うん、物質というのはね、時間を入れるための器なんだよ」
「それでね、時間っていうのもね、物質を入れるための器なんだよ」

(物質とは)

「それはね、空間と、時間と、癖で出来ているんだ」


これを読んで、アインシュタインほどでないにしろ、愕然とした。

あぁ、自分の世界というものを、もう一度捉え直さなくっちゃいけないんだな、と。
カチカチになった頭
グズグズになった内蔵
せめて頭は、やわらかくしておきたいな。

想-xiang-

2006-05-17 13:46:42 | 
死とはなにかと考える
それは
分散だ
放散だ
一個がバラバラになって
また何かに宿る
なくなるなんてことはない
亡くなるなんてことはない
そうやって生命はつながってきた
そして続いてゆく

ずっと、ずっと


あぁ、でも、生きているということも
また
なにかを
蒔いて
撒き散らして
ゆくこと
そして時に一緒になって
すれ違って
軽く挨拶して
手をつないで
キスしたり
引っぱたいたりして
どうにかこうにか
やってゆくことだ

微睡み

2006-05-17 12:38:34 | 
天使が視界の左側をすり抜けてった
白い羽、みえたもの
だから横になったんだ
少し、まどろむ

東京の街を見下ろす
夜景
きらきら光って、きれいね
箱の中を覗いたみたい

とある街角で、降り立った
誰もいない
いや見えてないだけ

命のエネルギー
オーラ
生命の熱

たましいのような形のないものが

漂っている
漂っている

それだけ感じて
佇んでいた

それだけ
ただそれだけ

見えるものが見えなくて
見えないものが見えてた


そんな浅い夢


なくす

2006-05-13 04:51:05 | 
人間に
「なくす」
ということはないんじゃないかって
最近考えてたんだ

感じられるということは
なくしていないってことだよ


なくなる
なんてことはない
なくす
ことも

よのなかのものは
すべて


まだそこにある


ぼくらが覚えているかぎり
ぼくらが感じられるかぎり

神さまの独り言

2006-05-08 10:20:45 | 
聞いちゃったんだ
夜が明ける
朝日が昇る
少し前

あいつはな、
…うん
手が掛かるね
でも創ったからには
見守る
時々囁いたりしながらさ

あと、あのこか・・・
あのこは、もういいんだ
見ていよう
我ながらいい出来だった
ん・・・
だからみているんだ、いつも


聞いちゃったんだ
あと、まだまだブツブツ言ってたよ

初夏を愛す

2006-05-07 04:39:39 | 
細かに白堕を傾けて新詩を賦す
従来 夏の浅きは春日に勝れり
児女の紛紛たる 豈知るを得んや

~陸游

白堕ってのは晋代に劉白堕って酒造りの名人がいて、
その酒を飲むと一月は酔ったままでいられるんだって。
ぜひ飲んでみたいもんだね。


涙夢

2006-05-06 03:47:35 | 
夢で泣くことが多い
目覚めて
枕を濡らしていること、しばしば
一昨日は
哀しい夢をみて
泣いた
涙と共に起きると
pizzicatoの
「あなたのいない世界で」
が流れていた
詩の内容を踏まえた夢
浅い眠り
長くて短い夢

夢のなかの私は
無垢だった
呆れるほど