たけちゃん活動・生活日誌

県議としての活動に追われてきましたが、引退後の生活の様子や、感じていることを発信しています・・・。

「信濃美術館整備基本構想」の決定と関連補正予算案を計上

2016年12月07日 | 長野県議会

 県は、11月18日、昭和41年の開館から50年が経過し、老朽化が著しい信濃美術館の改築について、整備検討委員会から報告された「基本方針」を踏まえ策定された「基本構想」を発表しました。
 また、これとあわせ、改築に向けて、設計者選定のためのプロポーザル審査委員会の開催や地盤調査、開館から25年以上が経過した東山魁夷館改修のための基本設計予算や館長予定者を「整備担当参与」として採用する予算を計上することが表明され、11月県議会に、これらの費用として35,373千円の補正予算案が提案されした。

 基本構想の主な内容は、新美術館の理念として、「人本位」で運営する開かれた美術館として、「物」としての美術作品を収集・展示するだけでの場所ではなく、作品を作る人「芸術家」、見せる人(美術館員)、観る人(来館者)など、美術館に係わる「人」を中心に運営する。
 重点的な活動としては、誰もが学べる美術館として開かれた学びの場としての美術館を展開するとともに、県内美術館と連携・協働した巡回展の開催や展覧会の共同企画、県内美術館の学芸員等の調査・研究活動の支援、長野県出身の有力な現代作家を中心に個展やグループ展を継続的に開催する信州ゆかりの現代作家の支援、山岳風景などテーマ性をもった美術作品の収集と展覧会企画を行うとしています。
 今後の進め方としては、準備に向けた県組織体制の整備と美術関係者や教育関係者、経済団体、観光関係者等による準備委員会を設置し準備を進め、設計段階から意見交換などを行い、県民の参加・協働による県民の誇りとなる美術館づくりを進めるとともに、県民や企業・団体等からの寄付や寄贈など、多くの方に応援してもらえる仕組みを検討するとしています。
 建設事業費は概算で、本館が100億円程度、東山魁夷館の改修費が10億円程度(美術品等の移転費用を除く。建設資材の価格変動等により、今後変動する可能性あり。)としています。
 完成予定年度は、平成33年度当初(善光寺の御開帳にあわせ)からの開館を目途にしつつ、基本設計を経て確定するとし、東山魁夷館の改修については、開館時期は基本設計を経て確定し、改修中は休館とするとしています。
 また、館長予定者として、今年3月まで東京国立近代美術館の副館長を務め現在は同館の特任研究員である松本透氏(60歳)とすることとし、来年1月から新美術館開館準備のための業務を行う「担当参与」として配置するとのことです。

 なお、この「基本構想」による整備を進めるため11月議会に提案された補正予算案の内容は、信濃美術館の本館整備のための地盤調査・現況測量に8百673千円、設計者選考のためのプロポーザル審査委員会の開催に152万円、整備委員会の設置と開催費用に64万1千円、東山魁夷館の増改修に係わる基本設計に2千380万2千円、館長予定者の担当参与配置費用に73万7千円となっています。

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