人は年を取れば取る程【ときめき】が無くなり、時間が過ぎるのが早く感じる様です。
それに対して子供は、食事一つを取っても美味しいとか作ってみたいとかいろんな事を思うので、時が経つのが遅く感じる様です。
我々高齢者は限られた月日を漫然と過ごせば、命の終演を早く体験する様な感覚に陥るのでは無かろうかと思います。
ですから年を取れば取る程、何かにときめく機会を沢山持つべきだと思います。
作家の渡辺淳一さんは高齢者の恋愛を積極的に肯定する人でしたが、彼のそうした考え方は、今の僕の年代には何かのヒントを与えている様に思います。
僕が言いたい事は、恋愛だけでなく、食事や景色そして芸術や生き甲斐等に積極的に接する事により、そこからときめいた刺激を受ける事で、精神的或いは肉体的な若さを維持する事が大切だと思います。
若大将の加山雄三さんがあんなに若く見えるのは、あの人はいろんな事にときめいているせいでは無かろうかと思います。
僕は、自分は老人だからとか、年を取ったからとか言う様な、自己弁護的な言葉は使いたくありません。
むしろ、人生経験を積んだ渋さを前面に出して、此れからもいろんな事に挑戦したいと思います。