忘却への扉

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なにを考えているのか

2013-11-23 | 共に
 1票の格差 最高裁「違憲状態」の判決に与党は無効を回避できたことに安堵(あんど)した。昨日ブログの2013/11/21、地方紙社説の続きから入る。
 [今後も年への人口流失により、格差が拡大することは容易に想像できる。現行の小選挙区制度の維持を前提にした帳尻合わせは、もはや意味をなさない。投票価値の真の平等性やそれを保証する選挙制度の在り方など、参院を含めた幅拾い論議が必要だ。抜本的な改革を急いでほしい。
 ただ、都市と地方の格差には注意が必要だ。人口比を厳密に反映する制度だけど、地方の切り捨てにつながる恐れが拭えない。投票価値の平等性を担保しつつ、地方の声をきちんとくみ取る仕組みづくりにも知恵を絞りたい。(中略)
 改革の大きな柱である定数削減は、消費税増税に国民の理解を得る「身を切る改革」だったはず。与党は来春の増税までに道筋をつけたい考えだが、今夏の参院選前に安倍晋三首相が設置を提案した第3者機関でさえ、具体化していないのが現状だ。
 削減幅を競い合うだけでは政治の信頼回復は遠い。国民は改革に向けた各党の本気度を注目している。
 違憲状態にとどめたとはいえ、統一判断は極めて重い。この認識を全国会議員が共有し、改革を進める必要があろう。同時に、国民も1票の重みを見つめる契機としたい。]
 衆院選挙制度改革を巡る各党の主張は、自民・公明・民主・日本維新・生活が定数削減と現行制度を当面維持。みんな(定数削減)・共産(削減反対)が完全比例代表制。社民は削減反対で比例代表中心など。
 「憲法違反とはいえない」の判決に、訴えを起こした弁護士たちは、ぼうぜんと天を仰ぎ、首をかしげた。記者会見で弁護士グループから「司法の堕落だ」・「あきらかな後退」・「少しずつ前に進んでいると思っていた。今回は明らかな後退だ」・「何を考えているのか。裁判官とざっくばらんに話してみたい」と苦笑も浮かべた。「憲法は進行に比例した選挙を保証しているのに、判決では判断していない。これは異常だ」・「裁判官全員が『合憲ではない』と判断した結果は重大だ。特定秘密保護法案など重要な法案を審議している国会議員が、正当な選挙で選ばれていないということだ」・「最高裁は高裁判決を背後からばっさり切り捨てた。日本の司法は堕落する一方。絶望的な気持だ」 ・・・。