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<森友問題審議>確認拒否に誤説明…政府、12時間を空費 

2017-06-11 08:52:07 | Weblog
(6/10 朝日新聞)
    学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却問題や
    「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部新設問題の追及が
    続く今国会。 
    このうち、先に浮上した森友問題の審議で、政府が事実関係
    の確認を拒んだり事実と異なる説明をしたりしたため、少なく
    とも12時間が空費されたことが朝日新聞の調べでわかった。
    12時間は国会審議の2日分に相当する。
    政府は「何十時間、こればかり質問している」(安倍首相)と
    言って野党の姿勢を批判していたが、むしろ野党の指摘や
    追及に正面から向き合わない政府の姿勢が論戦を空疎にし
    ている実態が浮き彫りになった。
    朝日新聞は衆参両院の本会議のほか、財務省との関連が
    深い予算、決算など衆参6委員会の審議を対象に、問題が
    報道された2月9日から、5月31日までの審議内容を調べ、
    質疑と答弁の時間を集計した。

 ➀野党が個別の事実関係を示して質問しても、政府が 「確認し
  ない」 「記憶・記録にない」 といって明示的に確認を拒んで空費
  された時間は、8時間13分。
  このうち、自民党の鴻池祥肇・元防災担当相の事務所の面会
  記録に記された近畿財務局との交渉経緯に関する質疑が
  約4分の1を占めた。財務省は参院財政金融委員長の指示で、
  記録にある一部の事実関係を国会に報告するまで約4週間、
  「ネット上で情報が流れている時代。個別に確認することは必要
  ない」(佐川理財局長)などと言って確認を拒否し続けた。
 ➁一方、政府が事実と異なる説明をしたため、その確認や釈明
  に費やされたのは3時間57分。
  たとえば、国有地の売却額を約8億円値引きする根拠になった
  地下ごみを確認した時期や場所の説明を財務省が誤り、2時
  間16分が費やされた。同省は国会で「単純ミス」(佐川氏)と陳
  謝したが、今も正確な場所は明らかになっていない。

  同様の政府答弁は6委員会だけでなく、内閣委や国土交通委
 でも繰り返されており、国会全体では空費された時間がさらに増
 える。
  民主主義論に詳しい五野井郁夫・高千穂大教授(政治学)は
   「国民を代表する国会議員の疑問に対して、誠実に答えるの
   は民主主義における政府の最低限の義務だ。それをしない
   のは、国民を馬鹿にしていることと同じ。加計学園の獣医学
   部新設問題などにも通じる姿勢だ。官僚と一緒になって居直
   ることで、国民に 『これ以上質問しても無駄だ』 と諦めさせ
   ようとしているようにみえる」
 と政権の姿勢を批判する。(了)

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