本庄のAさんが、絵になる構図を探してモデル組をしています。
今は、基本デッサンをしていて、キャベツと新聞紙を描いていますが、
これだけのデッサン力があれば、プロと戦えるタイプの絵がありますから、
テーマと構図の研究をしてくださいと話しました。
まず、どんなところが絵になるかという観点で、探してもらいました。
風景や人物は、とてもまだ勉強が足りないので、身近にある物で静物画的なものを
探すようにアドバイスしました。
すると、このような場所を見つけてきました。
この二枚だけではありませんが、広すぎて絵になっていません。
どこを見てよいのかわかりません。
次に、何かにテーマを絞って、モデル組をするようなことを進めました。
これは、登山グッズでしょうか。靴をメインにしてもらいました。
しかし、まだ不十分です。
次に、ただの静物画より、外に出て、なんとなく農家の片隅的な設定の物にしてみてはということを考えて、このような感じになりました。
これは、なかなかバランスが取れています。
メインもあって、横絵にもなっています。
一つできましたねと言いました。
しかし、もう一つ研究してくださいと言って、これができました。
これなら、素人でもプロと戦えます。
メインが帽子で、脇役が帽子より控えて、いい感じです。
全体的に調和がとれています。
いろいろなものがある割に落ち着いています。
まだ、Aさんは、一枚も絵を描いていません。
これが、初めての絵になります。
50号にするつもりですが、その前に絵の具の使い方を習得するために、これを使って、
10号で描いてみるつもりとのことです。
映画で言えば、シナリオがこのモデル組です。
シナリオがしっかりしていると、良い映画になるので、絵も同様です。