絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

東京のSさん 静物画3点目

2015-07-28 | 通信指導
東京のSさんが、靴の絵で麓原展に、3度目の挑戦です。

いま、モデル組をしているところです。



3年前に、基本デッサンを半年くらいで終えて、初めて描いた40号が、麓原展で特選になりました。
そして、次の年に描いた2点目も特選になり、二年連続で賞を獲得した人です。

私が「素人が、一年でプロ級の絵を描く方法」という本を書いていましたが、その例として、しっかり使える実績を上げてくれました。

(その本は、出版社に預けて、まだ、出版されていません。)

今回のこのモデルは、私があまりアドバイスをせずに、ここまでは自分で組み立てました。
この構成力がとても重要なのですが、それも絵の力の内です。いえ、その絵が成功するかどうかの80パーセントと言ってもいいでしょう。

ここでの私のアドバイスは、以下の通りです。生かす殺すという作業です。

これもとても重要です。



メインである靴の辺りの明暗の対比は、強くして、それ以外を殺します。
殺すとは、この場合は、暗く影の中に入れるということです。

今は、明るいところが多すぎて、目がチカチカします。

メインの靴は、周りの白さと対比が強いので、シルエット的になってしまうおそれがあります。
そのため、ひもや穴などの光る部分を目立たせることが必要になってくるでしょう。

例えば、顔があっても、暗くて目鼻口がわからないというのでは、誰だかわかりません。
この場合も、その印象があるので、靴の見せ方は重要です。

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尚、この東京のSさんは、実は最近埼玉県の熊谷へ引っ越してきました。
いつかは、埼玉に引っ越して、埼玉県展に挑戦したいとおっしゃっていたので、その環境が整ったということです。
しかし、ここでは、私が付けたブログネームの東京のSさんということで統一したいと思います。
このSさんは、奥様も同時に基本デッサンを受けられました。そして、今回、ご主人とともに、大きな作品に挑戦したいと言っています。
楽しみです。




コメント
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