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イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

タットンパーク, イギリスの食生活に偉大な貢献をしてきた 今日はブタ!

2018年04月19日 09時00分00秒 | 英国の動物

昨日の続きです。
タットン・パーク tatton park の、ホーム・ファーム Home Farm

豚舎 piggery の、人気のブタのディスプレイです


上の写真は、ピンクの皮膚にジンジャ―色の毛のタムワース Tamworth 種のティリー。

裏の放牧地にいたのを連れ戻されてきたところです。
豚舎の外に、心霊写真のように写っているのは私の夫です。

放牧場から帰ってくるところを目撃。外側の個別の戸口から入れられました。
私は中までまわって、自室に落ち着くところを見届けました。

その30分前の、放牧場でのティリー。


記念写真。


向かいの囲いの中(後ろ側が林で斜面)の、ミドル・ホワイト middle white のモリィです。



泥に埋まりこむように寝そべって身動きもしないティリーと違って、とても人なつっこく私たちが囲いのそばに来ると寄ってきました。
さわられるのを嫌がらないばかりか、頭をすりつけるような動作で、痒い所を掻いてくれ、と要求しているようなのです。

なでるのはお安い御用ですが掻いてやるのはどうもちょっと...バリバリ分厚いフケが爪の中に入りそうで...デッキブラシでもあればよかったのですが。



うちの夫によくなついていました。

私はその場にいなかったのですが、夫と息子と息子のガールフレンドが離れた場所から口々に「モリィ!」と呼んだところ、夫のもとに駆け寄ってきたそうです。

モリィも豚舎に帰ります。




ひしゃげた鼻が特徴のミドル・ホワイトは小さめの品種です。

日本やイギリスなどの先進国での養豚の主流品種は生育が早く、体の非常に大きなラージ・ホワイト large white(の改良種)だそうです。
イギリス原産の 世界中に拡散しているブタです。

タットン・パークにはそのラージ・ホワイトの原種のオスが1頭飼育されています。(後述)

入れ違いに放牧場に出されたのは、ブリティッシュ・サドルバック British saddlback のシエナ。


ブタの標準サイズのブタです。


オスはもっと大きいですよ。



(ホーム・ファームを出て、帰りがけに外から放牧場を見ると、ティリーがゴロンと寝そべっていたのと全く同じ黄金のスポットにシエナも寝そべっているのが見えました)


豚舎はカギ型です。



裏側です。


奥へ伸びている細長い建物が豚舎です。裏の窓からブタの放牧場がよく見えます。

生後三か月ぐらいだったかな?ブリティッシュ・サドルバックの若いブタたちです。


シエナの娘と息子です。


同じく、生後三か月ぐらいだったと思います。タムワースのティリーの娘と、バークシャー Birkshire 種の若い女の子のブタです。(今回、親は見かけませんでした)


生後3週間ぐらいの、今回見た一番 幼い子ブタたち、ラージホワイトとグロスター・オールドスポット Glouster old spots の混血だそうです。

グロスター・オールド・スポットがこの農場にいたかしら?この日、見た記憶がありません。

母ブタのお乳を飲んでいるかわいいかわいい赤ちゃんブタを見られなくて ちょっと残念でした。

他にも、この農園ではおなじみの種類の、以前見たことのある品種のブタを見かけませんでした。
いつ見てもいる、タムワースのトゥルーラは健在。10年以上、子供を産み続けています。

今回見た、唯一のオスブタ、ラージ・ホワイトのロウレンス。


離れた豚舎でずうううっと同じ態勢で寝続けていました。

牙とおおきな睾丸が男らしい、種ブタ!上の写真の子豚たちの父親です。



このかわいらしい建物は...


...なんだろうなぁ、と最初に訪れた15年ぐらい前から思っていました。
ファームの外から見える、正面です。

このすぐ裏に、ティリーのいたブタの放牧場があります。(あ、ティリーが建物の左手にチョンと小さく写っています!今 気が付きました。ね?)


農場の中に入って、ブタの放牧場側から見た同じ建物です。

(☝柵の右側がティリーのいる放牧場、左はトナカイとガチョウの放牧場です。え、トナカイ?詳細は明日)

屠殺小屋 slaughter houseとして公開されていました。最近オープンしたようです。

伝統的な農場にはなくてはならない施設です。
農場の機能を子供たちに理解させるためにはかわいい動物を見せるだけでは教育効果は不十分です。(目を背けるわけにはいかない現実!)

入口に「注意!屠殺に関するビジュアルな情報が目に入ります」という標識がありました。
(特に小さい)子供に見せるか見せないかは親の判断に任せる方針のようです。



実際の屠体の展示はもちろんありませんでしたが、青く塗った壁に、実物大のブタの揺れる影がブラーン とプロジェクターで映しだされていました。

天井からはブタの半身肉、もも肉がつるされ、ブリキのトレイには内臓が、バケツには血の塊がそれぞれ模型であらわされていました。

梁からさがった たくさんの鉤が、怖かったです!そこに ずっと あった実物なのか、再現用によそから持ってきた小道具か...?

繰り返します。目を背けては いけない現実!

肉をいぶす かまどはどうやらこの場所にずっとあった、かつては使われていた本物のようです。


屠殺場の外には何も知らずに明るい外の原っぱに寝そべっている ティリーの姿がみえます。

かまどの中に仕掛けてある音響設備のスイッチがはいり いきなり、「クリスマス前にかわいがってた子ブタを殺されることになったトミーという農場の男の子と、仲良しの屠殺業者のミスターなんとかの会話劇」がはじまり とても聞いていられなくて、外に出ました。

ベジタリアンの夫はもちろん、息子も中に入るのを拒みました。

いったん私と入った息子のガールフレンドは梁から下がった鉤を見て、「もういい」と言って逃げ出しました。

明日に続きます。

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2 コメント

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むむ (八幡@ブタブタコブタ)
2018-04-19 22:47:59
やはり目を背けられないことに、がありますね。
案外と身近な出来事で、祖父母の時代はニワトリを自分の家で潰して食べたって聞いたことがあります。
僕は、子供の教育のために、釣ったニジマスをさばき、塩焼きや燻製にして食べさせました。

命を頂いているという事を忘れてはならないですね。
動物の犠牲 (江里)
2018-04-20 08:26:08
はい。そう言っていただきたかったのです。個人にもよるのかもしれませんが、イギリスの親のほうが敏感で、子供に隠す傾向があります。不正直です。
豚肉、牛肉と言わずポーク、ビーフ、シカ肉はベ二スンと言ったり。日本のほうが「食べてあげないとブタさんがかわいそうでしょ」と仏教の教義をついた核心に触れる発言をしたり、無用な心遣いを避ける家庭が多いような。
トンカツやのマスコットがブタのコックさんだったりするのは猟奇的で悪趣味!

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