イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

パンケーキを食べる日とバレンタインデー!、今年は連日!イースター前のイベントの幕開け

2024年02月14日 07時07分50秒 | 英国の、生活のひとコマ

Happy Valentine's Day!

 

しばらく投稿が滞っていました。今日はバレンタインデー Saint Valentine's Day です。

 

昨日、2月13日は パンケーキ・チューズデイ Pancake Tuesday という伝統的に...というか、「暦の上では」春の始まりの日らしいです。

 

2月のはじめに、スーパーマーケット、セインズベリーに行った時に撮った写真です。毎年2月にスーパーマーケットでは数々の販売促進イベントが同時多発的に展開されます。

 

まず2月10日は、英語ではチャイニーズ・ニューイヤー Chinese New Year と呼ばれる、太陰暦の旧正月。多民族国家であることを誇りにする英国では、便乗して中華料理を食べて祝う中華系ではない人たちも少なからずいるようです。うちでは何もしませんでした。

 

そして昨日、パンケーキ・チューズデイ pancake Tuesday(今年は2月13日)

 

朝食に夫と2人で、パンケーキを食べました。(娘は起きてこなかったので食べそこねました)

 

セインズベリーで買った、アメリカ風のふんわり膨れる(はずの)パンケーキミックスを使いました(手抜き)。

去年あたりまではプラスチックのボトル入りでした。

紙箱の目盛りまで水を注ぎよーく振ってよく混ぜたとろんとしたミックスをよく熱したフライパンにジュっと流せば焼きあがる...はず。

先に焼きあがった、箱の写真とはだいぶ違う出来上がりのパンケーキを夫に食べてもらって、もう一個出来上がって私が席に着くころには夫は半分食べ終わっていました。

 

私が食べている間に次の2枚を夫が焼き始めてくれたのですが、「フライパンに新しく油を引くのを忘れないように」というのを忘れました。ノンスティックのフライパンなのに、くっついてスクランブルド・エッグのようになってしまいました。その次の2枚は私がちゃんと焼きました(やっぱり写真と出来が違う!)

それにこれ、「チョック・チップ入り」なはずなのです!よく振ったのにチョコレートのツブツブはひとつ残らずカートンの内側にくっついてぜんぜんミックスに混ざって出てきてくれませんでしたっ。(箱を捨てる前に内側を水洗いしたらジャリジャリと大量に流れ出てきました)

...今年のパンケーキ・デイ、失敗。まあ、1人2枚ずつそれなりのパンケーキを食べられました。

英国でパンケーキと言えば、日本で言うクレープ(英語でフレンチ・クレップ French crêpe といいます)よりはかすかに厚みがある、タマゴだけで膨らませた薄いものが一般的です。レモン汁と砂糖をふりかけて食べます。

そもそも、パンケーキ・チューズデイは、ラテン語由来の「告解の火曜日 Shorove Tuesday」という抹香くさい正式名がある宗教上の行事の日なのです。

教会で前年のイースター以後に犯した罪を告白しスッキリした後、翌日の水曜日(アッシュ・ウェンズデー)から始まるイースター前日までの46日間に及ぶ長い節制期間をまえに、自宅にある肉やタマゴ、油脂類をすべて食べつくす最後の享楽の日と言われています。

宗教上のしきたりは完全に形骸化して、まじめに信仰生活を送っている一部の人以外にとってはただパンケーキを食べる以外、何も意味のない日です。

アメリカ合衆国、カトリック国ではカーニバル(謝肉祭)やマルディーグラと呼ばれているはずです。

 

続いて今日はバレンタインデ(2月14日)

主に男性が女性に贈る赤いバラの花束やプレゼント用の品、カードなどのバレンタインデー販売促進キャンペーンにはどこの店も大きく力を入れています。

(別の庶民的なスーパーマーケット、アスダで撮った写真です)

 

 

つづいて、イースターの3週間前の日曜日、(古代ギリシャ神話の大地の母の女神を祀る日が起源だという)英国の母の日 Mothering Sunday (今年は3月10日)です。

 

そして、春分の日の後の最初の満月の後の最初の日曜日(ややこしい!)の移動祝日、イースター Easter (今年は3月31日)

母の日のカードや、イースターエッグと呼ばれる大きな卵型、ウサギ型のチョコレートももうすでに店頭に並んでいます。

 

私が夫に買った、今年のバレンタイン・カードです。

 

ロブスターは「生涯一夫一妻」だというロマンチックな言い伝えは、アメリカの連続ドラマ「Friends」で広まった単なる迷信だとか。夫は一時、ロブスター柄のボクサー・ショーツをはいてチェスの試合に出場すると必ず優勝したという出来事から、「縁起かつぎ」として今もロブスターを奉っています(連勝効果は長く続きませんでしたが)

 

中のメッセージは月並み...

 

英国のバレンタインデー事情について書いた(ほぼ)毎年添付している2019年の記事をまた、引っぱり出してきました。☟

いずこも同じ商業主義!バレンタインデイのロマンチック路線

記事中に登場する「息子」とは、女性になる前の「娘」のことです。男の子としてガールフレンドがいましたが、当時から性自認が「女性」であった娘の、当時の恋人はレスビアンだったことが現在わかっています。

娘はレスビアンのトランスジェンダー女性であることを、公言しています。

 

 

 

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3 コメント

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犬と暮らせば (浅井洋)
2024-02-14 13:54:19
チョコ チップが くっ付いて
 ケーキを 焼く時に 降りて来なかった
  ので プレーンの ホット ケーキみたいだった
との事
 何となく 楽しそうですね

 何時も 英国らしい 進んだ 記事
  有り難く 楽しく 読ませて 頂いてます
灰の水曜日 (H.W.)
2024-02-15 10:50:43
カトリック圏では今日は「灰の水曜日」。この日とイースター前の「聖金曜日」(Good Friday?)は、とりあえずうちでもお肉や肉製品は食べません。
今年はたまたまバレンタインデーと重なってしまった訳ですが、昨日までのカーニバル(オーストリアではファッシングと言います)クライマックス大騒ぎから一転しての厳格な精進日なので、今ひとつパッとしない感じです。スーパーには、バレンタイン仕様チョコレートよりもイースター仕様チョコレートが一気に幅を広げて置かれていました。

Pancake Tuesday って初めて知りました!こちらでは Faschingsdienstag カーニバルの火曜日 と言います。そう言えば、こちらには Krapfen クラプフェンという(杏)ジャムを詰めたドーナツのような揚げ菓子があるのですが、これは元々はファッシング、カーニバルのシーズンのお菓子だったそうです。今は一年中いつでもありますけれど。
イギリスにはカーニバルのような習慣はやはりないのでしょうか?確かに聞いたことはないかなと...。
H.W.さんへ (江里)
2024-02-20 08:02:25
H.W.さん、カトリック国の情報が知りたかったのです。在住の方からの貴重なコメントありがとうございます。
カーニバル(名前はともかく)本当にやるんですね。特別なお菓子があるなんて、興味深いです!
レント(節制)も実行されているんですね。
イギリス南部に住む、夫の弟の末娘は一家で唯一信仰があるため、ひとりで毎年、イースターまで肉断ち(もともと一家そろってベジタリアンですが!)どころではなく、油もドレッシングも砂糖もヴェジタリアン・ブイヨンすら断っています。煮た野菜しか食べないみたいです。お菓子もダメ。宗派によって違いますが。

イギリスでは「カーニバル」の代りが、「パンケーキ・チューズデイ」なのです。カーニバルという呼び名は、伝統的にカトリックっぽいひびきが毛嫌いされているはずです。

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