天皇賞・秋 「下馬してひざまずいての最敬礼」のミルコ・デムーロ騎手にＪＲＡは処分を下すのか？！

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問題はレース後のミルコ・デムーロ騎手の行動。
既に書いたように、この日は７年ぶりの「天覧競馬」
貴賓席の両陛下に向かった
「下馬して跪いての最敬礼」
をしたのだ。

確かに格好良いシーンであり、
何も知らないネトウヨ達が大絶賛しているのだが
実はこれが問題になる可能性がある。

日本中央競馬会競馬施行規程
第１０６条　騎手は、馬場に出た馬を、審判台の前を常歩で通過させなければならない。
２　馬場に出た馬には、発走委員の許可がないのに口を取る者がついていてはならない。
３　馬場に出た騎手は、発走委員の許可がないときは、下馬することができない。
第１２０条　到達順位が第７位までの馬の騎手及び特に裁決委員が指定した馬の騎手は、当該競走終了後、直ちに負担重量の後検量を受けなければならない。
２　前項の規定により負担重量の後検量を受けなければならない騎手は、騎乗したままで検量所に行き、馬場取締委員の命ずるところに従って下馬しなければならない。
３　馬の負傷、疾病その他やむを得ない事由により、騎乗したままで検量所に行くことができないときは、馬場取締委員の許可を受けて、下馬して検量所に行くことができる。
４　騎手が死亡したときその他やむを得ない事由により検量を受けることができないと裁決委員が認めたときは、第１項の後検量は、省略する。

に抵触する。

これは、騎手がレース後検量前に、土を騎手服の中に詰め込む等の行為で斤量をごまかす事を防止する為。
と言われている。
勿論、テレビで全国に放送され（天皇賞だからＮＨＫでまで）る中、不正のしようが無いんだけど、
例外を認めてしまうと、今後他のレースで如何なる悪用されるか判らない。
だから
「騎乗馬が故障した場合を除き競走後にコース内で騎手が下馬することは禁止されている」
のであり、この規程を守るために、２００５年の同じ天覧競馬となった秋の天皇賞において
ヘヴンリーロマンスで優勝した松永幹夫騎手が、あえて馬上から最敬礼したのである。

今回は感動的なシーンであったし
これに対して、天皇・皇后両陛下が手を振り返された事もあり、
現在の右傾化している世論を鑑み、ＪＲＡも制裁金（勿論、騎乗停止も）等の重い処分は下さない、
と考えられるが、こっそり「戒告」「厳重注意」等あるかも知れない。

それ以前にひょっとしてデムーロに「発走委員・馬場取締委員が許可を与えた」可能性もあるな。
これなら堂々と下馬できる訳なんだけど。