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〔奈良2013紅葉〕竜田川「業平の和歌論争」に結論!

2013年11月27日 19時39分04秒 | 近くに行きたい
飽きもせんと、きっどさんが毎年毎年訪れる、
奈良斑鳩の竜田川。



余りに有名な在原業平の和歌

ちはやぶる
  神代もきかず
      龍田川
からくれなゐに
      水くくるとは

この「唐紅に水くくる」状態
つまり「紅葉の落葉によって川面真っ赤になる」風景
がホントに存在するのか?を確認する作業をライフワークとしてるからである。



その結果昨年

「水面が真っ赤になる程に落ち葉で覆われる事は
 この竜田川ではあり得ない」


落葉の最盛期に来てもちょろちょろ浮いてる程度だし
下記の写真でも判る通り、そもそも竜田川沿いの紅葉の大半は川に葉が落ちる場所に植えられていない。
との結論に達した



今年、明治時代の絵葉書を見る機会があったんだけど
実は当時はもっと川岸ギリギリまで樹木は植えられていた。
戦後になって、護岸工事が行われて楓等は川岸から少し離れた位置に移植されたんだとか。



更にもっと驚くべき事実が判明。
業平が詠んだ当時の竜田川とは現在の大和川本流の事であり、
現代の竜田川は江戸時代初期に片桐且元が竜田城した際、
大和川支流を城の外堀に利用する為に整備した川なんだと。



ほんならナンボこの竜田川に来ても意味ないやんけ!



でも現代の大和川本流にそんなに紅葉で有名な場所ってないよなー。

で結論

1.昔はもっと川岸ギリギリまで楓が植えられていた。

2.そもそも当時は大和川本流を竜田川と呼んでいた。

3.根本的に業平は竜田川の紅葉を描いた屏風絵を観てこの歌を詠んだのであって、
  実際に「唐紅に水くくった」状態を観たかどうかさえ怪しい。

以上の3点から、現在の竜田川では業平の歌のような絶景を見る事は不可能!



去年まで見る事が出来た
『紅葉が水面に映り
さも「唐紅に水くくる」ってるような』風景も
今年は水がえらい少なくて映っとらんし!



ただ、竜田川の紅葉は怪しい程「紅色」に燃える。
東下りした業平の無念の想いが現代まで伝わっているのだろうか?



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