スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

名古屋大賞典&整合性

2008-03-20 19:14:13 | 地方競馬
 春分の日の祝日に行われた第38回名古屋大賞典(動画)。
 先手を奪ったのはキングスゾーン。以下,レオカーディナル,クインオブクイン,ムーンバレイと,地元の東海勢が先行集団を占めました。
 レースは2周目の向正面から動き,後方2番手の外に控えていたメイショウトウコンが上がっていくと,兵庫のアルドラゴンが合わせて上昇。キングスゾーンとレオカーディナル,ムーンバレイは抵抗できず,4コーナーを回ってクインオブクインが先頭,その外にアルドラゴン,さらに外にメイショウトウコン。クインオブクインは脱落し,2頭の叩き合いとなりましたが,メイショウトウコンが競り勝って優勝。2着にアルドラゴン。馬群の只中から直線は大外に持ち出したサカラートも最後はよく詰め寄りましたが,3着まで。
 優勝したメイショウトウコンは9月のエルムステークス以来の勝利で重賞4勝目。母系はナイトライトの一族。武幸四郎騎手はこのレース初制覇ですが,管理する安田伊佐夫調教師は,1998年のメイショウモトナリ以来の2度目の名古屋大賞典制覇。ここでは力が違いますので優勝は当然ですが,能力のわりには相手に食い下がられた感はあります。弱点はレースで先行できない点で,今日くらいのメンバーであれば差し切れますが,これ以上の相手となった場合に,追い込んで届かないというケースも目立ちます。重賞勝ちはまだ積み重ねられると思いますが,大レースで勝つまでは少し厳しいかもしれません。

 明日は日本選手権競輪4日目恒例のゴールデンレーサー賞があります。並びは佐藤友和-山崎-伏見-佐藤慎太郎の北日本,平原-渡辺の関東,小嶋-山田-浜口の中部。ここは山崎選手にするか小嶋選手にするか。

 第一部定理二五系の意味から第二部定理九の意味を考えるならば,観念が思惟の属性の個物として実在する場合,その観念の発生の原因は,その観念とは別の思惟の属性の個物としての観念であるということになります。しかし第一部定理一五の意味のうちには,神は万物にとって遠隔原因ではなく最近原因であるということが含まれています。観念というのも当然ながら万物の一部であるわけですから,この場合には,思惟の属性の個物として観念がある場合,その原因は神であるということでなければなりません。この部分には何か整合性の欠如があるように感じられます。
 実際,第二部定理九とか,第一部定理二八のうちには,少なくとも神が遠隔原因ではないということは含まれているといえます。これらどちらの定理も「無限に進む」ということばで閉じられていますが,ここの部分に含まれている意味というのは,確かに個物の原因は別の個物であり,その個物の原因はそれとはまた別の個物であり,その原因もまたそれとは別の個物である,という関係が無限に続いていくということではありますが,逆にいえばこれは,ある任意の個物をひとつ抽出して,その個物の原因,原因の原因,そのまた原因というように辿っていったとしても,それはただ無限に連鎖していくだけで,どこかで第一原因としての神に辿り着くわけではないという,ある消極的な意味が含まれているからです。
 したがって,これらふたつの定理が,神を遠隔原因と規定することを否定するのは確かなわけですから,問題は,これらの定理のうちに,とくに現在の考察においては第二部定理九のうちに,いかなる意味で神が最近原因であるということが含まれているのかということを考えていくことであるといえると思います。
コメント (2)
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