裏面打法は単板で

10mmの単板に両面ラバーを貼っている男が,卓球についてまとめます。

台湾の速攻戦士

2019-11-27 17:15:29 | 選手
今月は更新が疎かになってしまい,慌ててパソコンに向かっている次第

そんな中,最近ある国で有名選手が代表から引退したと伝え聞いたので,今日はその事について

今回紹介するのは荘智淵

1981年4月2日,台湾は高雄市出身で,2000年台を中心に活躍した選手である。

前陣でのドライブ速攻を得意としており,今の時代にも通じる素早いカウンター攻撃を得意としていた。

また,小柄な体型でありながらフットワークを生かし,打撃戦にも力を発揮することも多い。

その躍動感あふれる戦いぶりで,中国本土の選手たちから時折勝利を奪うなど,大いに存在感を示してはいたのだが,肝心のタイトルをなかなか掴めずにいた

そうしてベテランの域に達しつつあった2013年。



世界卓球の男子ダブルスで決勝に進むことになった。

当時の相方は若手選手の1人・陳建安,相手は最強中国の馬琳・郝帥組。

1ゲーム目は相手にゲームポイントを握られた状態で競り合いまで行くが,逃げ切られてしまう。

しかし,2ゲーム目に入ると,中国ペアに先にミスが出始めた事も相俟って持ち前のアグレッシブさを増し,ジュースになりながらも競り勝つ。

3ゲーム目からはもう2人揃って完全に勢いに乗り,4ゲーム目も逃げ切って第5ゲーム目へ。

しかし,5ゲーム目は後半から反撃を許し,最後は郝帥のエッジで勝負は第6ゲームに回る。

第6ゲームは自身得意の打点の早いバックドライブに,相方の陳建安が持ち前のパワードライブを決めてリードを広げ,やっとの事で栄冠にこぎつけた

最強中国をも十分に脅かす実力を持っていながら,タイトルにありつけずにいた孤高のベテラン。

その現役も末期に近いその年に,自国の先輩・蒋澎龍以来にして台湾初の世界タイトルをもたらしたのである。

この翌年の世界卓球の団体戦でも,代表としてベスト4に進むなど結果を残し,今年になって代表から身を引くことを表明。

今後はTリーグの琉球アスティーダに属して活動するとの事だ

では,また

Precious and strong prince

2019-11-24 23:05:32 | 選手
厳しい寒さから一転,今日は春みたいな温かさに

そんな中,今日は久々に選手紹介。

今回紹介するのは王子康

今の時点で分かっている情報が少ないので,知っている限りのことしか書けないが,豪快なスイングが特徴的な左ペン両面裏ソフトのドライブマンある。

選手のキャリアとしては平成10年代の終わりに名門・青森山田高校に在籍し,インターハイの団体優勝に貢献

大学進学後は全国学生選抜で3位になるほどの実力の持ち主である。



2008年頃のある試合にて,相手はカットマンの塩野真人。

攻撃型に対しては無類の強さを見せるのだが,カットマン相手にはちょっと厳しい様子

裏面打法ももちろん振るのだが,この試合を見るとかなり縦振りになっている印象がある。

現在は意外にも愛媛県の松山市に移り,あるクラブチームで後進の育成に当たっているそうだ。

では,また