裏面打法は単板で

10mmの単板に両面ラバーを貼っている男が,卓球についてまとめます。

スイングラインの探求者

2019-10-28 23:59:38 | 選手
今年の秋は,仕事とプライベートのバランスの変化に翻弄される秋

ネタが付きそうで何かとあたふたする中,YouTubeを見ていたら意外な人物を見つけたので,今日はその話を。

今回紹介するのは山中教子

ここに来てオールドファンにとってはたまらなく懐かしい名前を挙げてみる

1960年台を中心に活躍した元日本代表の選手で,63年と67年の世界選手権で団体優勝の実績を持つお方だ。



左ペン表ソフト速攻型で,ミート打ちから軽打に至るまで,全体的にコンパクトなスイングを心掛けているのが特徴。

ショートに関しても,インパクトの瞬間だけに力を込めているのがお判りいただけるかと思う。

また,カット打ちも得意としており,早い打点ながら緩やかなループドライブと,短く的確なストップを巧みに使い分けている。

現役時代は日本代表の一員として活躍したが,引退してからの指導者としての活躍ぶりがちょっと変わっている。

2003年には卓球における体の動きにまつわるARP理論なるものを論文にして発表し,それに基づいた体の動きをレクチャーしていると言う。

しかもこれはDVD化されており,彼女が考えるフォームの考え方等を見ることが出来る。

今,自分のフォームを見直してみたいと言う方は,かつての日本代表の指導を仰いでみるのも良いのかも知れない。

では,また

東欧の小さなペンホルダー戦士

2019-10-15 23:52:46 | 選手
前回に引き続き,またもや選手紹介

ただ,今回は最近知った選手の中でもビックリした人物について

今回紹介するのはドリアン・クズミッチ

誰やねんと思うかもしれないが,驚くことなかれ

クロアチアのジュニア選手なのだが,実はこの少年,何とヨーロッパではほとんど見られないペンドラなのだ


2018年のある試合にて。

サービスは高く投げ上げるタイプが中心だが,何となくフォームが許昕に似ている。

もちろん裏面ドライブも操り,レシーブも台上ドライブで得点することもある。

ただ,如何せん体格がまだ細く,ペンドラに必要な力を持ち合わせていためか,相手に押されてしまっているのが勿体ない

それにしても令和の時代になって,まさかヨーロッパ出身のペンホルダーに出会えるとは思ってもみなかった

過去にこのブログでも紹介しているマゴスやカンテロ等,純ヨーロッパ人のペンホルダー選手たちが国際舞台に躍り出ているので,クズミッチにも先人たちに負けないよう,努力に励んでもらいたい

では,また

祭りの国のテクニシャン Part4

2019-10-11 23:08:56 | 選手
今月に入ってようやく涼しくなり,過ごしやすい季節になってきたところで,忘れないうちに選手紹介を

今回紹介するのはクラウディオ・ベズノス

先月のブルーノ・バイタルに引き続き,またもやブラジル選手


無名時代のカルデラーノとの貴重な一戦

これまでに数名ブラジル選手を紹介してきて,その大半はパワーよりもテクニックに重きを置いたケースが多かった。

しかしこのクラウディオ・ベズノスの場合,他の選手たちと比べて決定的に違う点がある。

それはドライブマンでありながら,ミート打ちを使うというところだった。

インパクトの瞬間だけに力を込めて打つその一打は,表ソフト速攻型にも引けを取らない。

この動画でもそうだが,ミート打ちとブロックを使い分けており,簡単に相手に的を絞らせないようにしていることが伺える。

以前紹介したクラウディオ・マサードと同様Facebookもやっていて,私生活では結婚もしているようだ。

では,また