裏面打法は単板で

10mmの単板に両面ラバーを貼っている男が,卓球についてまとめます。

驚異の壁塗りstyle

2018-09-30 23:56:50 | 選手
最近は仕事が忙しく,しかも今日は台風で家にこもり切りで練習出来ずorz

気分がこれ以上沈む前に,今月最後の選手紹介で乗り切ろう

今回紹介するのはダニー・シーミラー

アメリカの選手なのだが,実はこの男,かなり特殊な部類に当たる人物。

それを象徴するのが,彼独特の壁塗り式とも言われている得意なグリップである。

フォアハンドの要領からか,バックも全部同じ面で打球する,所謂シーミラー打法なるスタイルを確立したのである。

親指と人差し指を同じ面に添えることで,1つの面で打球しやすい角度を作っているのがポイント

しかも左利きで,片面はアンチを使ってブロックに変化をつけているのだから癖が強い

それだけにパワーでは勝負せず,切れたバックサービスや巧みなコース取りで相手をうまく崩すことを得意としている。


とある大会にて,だいぶ前に紹介したジェフ・ヤマダとの一戦。

元々のグリップ自体が面をオープンにしているのだから,ドライブのコース分けも相手にとって分かりにくいのも,このスタイルの大きな特徴。

これで地元・全米選手権を数回制し,83年世界選手権に出場した後,一時期世界ランクを19位まで上げていたのだからすごい


実は隠れバタフライユーザーと言うw

御年64歳,持ち前の癖の強さで,今もなお若手選手を脅かし続けている。

では,また

世界ランク〇〇〇位から

2018-09-24 23:56:21 | 選手
暑さもようやくひと段落し,過ごしやすさを感じてきたところで,今月3度目の選手紹介。

今回紹介するのは鄭培峰

福建省は泉州市の生まれの22歳で,ペンホルダーで裏面ドライブを操るニュースターの1人である。

最強中国の出でありながら国際大会の経験は無かったのだが,今年に入って何とITTFのチェコオープンで優勝を飾った。


男子シングルス決勝より。

相手はポルトガルのエースの1人・フレイタス。

第1ゲームはフレイタスの華麗な両ハンドドライブに手を焼きつつも,先取することに成功。

しかし,第2,3ゲーム目ではフレイタスの切れのあるドライブやカウンターに完全にやり返される結果に。

そして迎えた4ゲーム目,相手から先にミスが手始めたのを見逃さず,得意の裏面ドライブと回転量のあるドライブで何とか逃げ切る。

5ゲーム目ではロングサービスを混ぜる展開で取り,最後は相手にバックハンドのミスに乗じてリードを保ち,初のタイトルを奪取した

世界ランク148位と言う低さでありながら,同15位の実力者を下しての優勝は,大きな自信になったかと思う。

同じペンの偉大な先輩である許昕に続く形で,いつしか日本代表と渡り合えるぐらいの大物に成長してもらいたいものだ。

では,また

ペンドラ美濃守 Part2

2018-09-14 23:58:31 | 選手
先月末に岐阜が生んだマスターズの雄・岡野康幸について触れたと思うのだが,もう1人岐阜から新しいペンドラのニューホープが出ているのを知った。

今日紹介するのは岡野鉄平

名前から見てもしかしてと思われた方も多いかと思うが,先に紹介した岡野康幸のご子息である

そして戦型はペン裏面ドライブ型

ペンの選手が子供に卓球をさせる際,ほぼ必ずと言っていいほどシェークに走ってしまうケースが多い中で,親子揃ってペンドラとは,夢のような話としか言いようがない


実際のプレー。

ペンドラ本来の獰猛さは,まさに父から譲り受けた賜物

特に裏面に関しては,許昕のように低めの打点からでも弧線のあるドライブが打てるし,台上での強打もお手の物

グリップもまた特徴的で,フォアサーブの時だけ人差し指を浮かす変則的な鷲掴みグリップである。

これで岐阜県内のジュニア大会で2冠を達成しているのだからすごい

裏面は個人的にすごくいいと思うので,フォアハンドドライブやスマッシュ,並びにフットワークを幅広くスピードアップすれば大成できるかと思う。

今後の日本代表にまで成長してほしいものだ

では,また

Rising the next generations Part3

2018-09-08 23:52:03 | 選手
前回はペンドラとして久々にランク入りを果たした前出陸杜について紹介したのだが,ネットで動画を探していたらまた新たに若い世代の選手を発見したので,今回はその話を。

今回紹介するのは匡励

中国から最近出始めた期待の15歳

世界で活躍してきた先人たちのスタイルを脈々と受け継ぐ,将来のエース候補の1人だ。


ITTFジュニアサーキット・カデット男子の団体決勝にて(2020年9月15日差し替え済み)。

やはり最恐中国の名に違わず,少なくとも技術面においては奥の前出と比べて1枚も2枚も上手

このご時世に珍しく,時々バックサービスを取り入れているのも特徴だ。

まだ若干粗削りな感じが否めないが,フットワークの大きさなどが加われば,近い将来必ず大化けしてくれそうな予感のする選手だと思う。

では,また