新年のあいさつからまた間が開いてしまいました。本日から日記を再開します。(汗)
◎MikuMikuDance周辺を取り巻く話題:
MMDerな読者諸兄はすでにご存じのことと思いますが、年末から年始にかけてMMD関連の技術や新モデルが次々に投入されています。ここでいくつかまとめさせて頂きます。
(1) MikuMikuDance&MikuMikuEffect関連:
MMD本体関連では「AltanativeFull」というほぼ万能なシェーダーの登場で沸き立ってます。(2013年1月5日発表・1月8日現在最新版v1.00aがリリースされたとの事です。)
詳細は以下の動画を御参照下さい。
(2) MikuMikuMoving v1.1.7.10リリース!そしてv1.1.8.0公開:
moggさんが手がけるMikuMikuDance後継ツール「MikuMikuMoving」の最新版v1.1.8.0がリリースされました。
v1.1.7.10版では以下のような更新内容となっています。
(moggさんのにゃっぽん公開日記(2013年1月5日)より転載させて頂きました。)
更新内容
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- 親子関係にないボーンである場合にもSDEF変形について暫定対応。
ただし、直の兄弟ボーン構造のみ。従兄弟、叔父構造等だと少しおかしくなる場合があります。
- タイムライン上で補間曲線を表示・編集できるように。ただし現在ボーンのみ有効です。
* タイムライン右下のボタンで表示/非表示になります。
* 横軸はフレーム(時間)に合わせた幅になります。
* 縦軸は対象キーフレームの回転角/移動距離を1.0倍としたものが表示されます。
その下に、次フレームの回転角/移動距離の比で表した曲線が表示されるので、それを見て次フレームの傾きを調整することが可能です。
* 使えそうであればカメラにも拡大予定です。
- その他細々修正
そしてv1.1.8.0では以下の更新内容になっています。
(moggさんのにゃっぽん公開日記(2013年1月6日)より転載させて頂きました。)
更新内容
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- カメラにもタイムライン補間曲線が利用できるようにした
- SDEF変形のシェーダを見直して、エフェクト読み込み時にエラーを出にくくした
- その他細々修正
MMMはMMDとは異なるユニークな機能を備えたツールに進化し続けています。私も積極的に使っていきたいと思っています。
公開場所
https://sites.google.com/site/mikumikumoving/
開発ページ
https://sites.google.com/site/moggproject/mmm
(3) 神の如き可愛らしさの新ミクさんが2体も登場!そしてあの人が・・・。
年末年始は初音ミクの新MMDモデルが2体も登場しMMD界隈の話題をかっさらいました。
☆「おんだ式ミクv0.90」:
初音ミクMMDモデルの中でも際立つ可愛らしさで人気の「らぶ式ミク」が以前から存在します。
このらぶ式ミクさんの大本ゲームキャラクターをデザインされたおんださんが自らMMD様に作り
上げた初音ミクモデルが「おんだ式ミク」さんなのです。
その可愛らしさはらぶ式ミクさんに引けを取らず、登場直後から早くも姉妹(?)競演動画が
数多く投入されています。
そして姉のらぶ式ミクさんの宿命まで背負わされる始末。(汗)
今後オサレ動画からミリタリー色濃厚な「むせる」動画まで幅広く活躍されると思います。
データ公開サイト(BowRoll):おんだ式ミクv0.90
MMDで触ってみると、その表情の豊かさに驚かされます。演技力はMMDモデルの中でも有数なの
ではないでしょうか。(^^)
☆「ままま式あぴミク」:
まままさんが昨年夏のイベント「HATSUNE Appearance」に向けて制作されていた初音ミクモデル
が年末に公開されました。
Appearenceミクなので「あぴミク」さんと略称されます。
既にDIVAっぽいミクさんやGUMIさんで可愛さの極致を叩きだしているまままさん渾身の作である
だけに、有無を言わさぬ完璧な可愛らしさです。昨年の今頃はTdaさんのAppendミクさんが発表
されて話題をかっさらいましたが、さらにそれを上回る完成度と密度を持ったミクさんが登場す
るのは驚くより他ありません。
データ公開サイト(ピアプロ):Appearance Miku あぴミク
既に様々なバリエーションモデルが登場しており、あぴミクさんベースで作られた重音テトさん
(略称:あぴテト)さん等をニコニコ動画で目撃しています。
☆「【MMDユーザーモデル】EG250」:
ええ、あの人そっくりです。(あえて画像は割愛します。)
しかしなんでまた突然今になって?(^^;)
ちなみに実在の人物団体とは一切関係ないそうですので、MMD内ではEGちゃんという愛称で呼ぶ
ように作者の方は仰ってます。
ニコニコ静画:【MMDユーザーモデル】EG250」
◎「弱音ハク立体出力」進捗状況。
今回、12月末に作成した弱音ハクモデルを低価格な立体出力サービスにかけると言う試みを行ないました。
その際「モデルの水漏れ穴」(いわゆる水漏れの原因)を徹底調査して、Materialise者のMiniMagicsというエラーチェッカーツールでエラーが0になるまで修正した後発注をかけたのですが、先方からのデータ調査報告ではさらに84か所見つかったとのこと。(汗)
実はデータ送信時に先方が指定する3Dモデルデータチェッカーツールの使用が推奨されていたのですが、そのチェッカーを使ったら0だったはずの「ポリゴンの穴」が報告されました。曰く、
退化した三角形:16
マニホールドエッジ:12
だそうです。これらの問題はこのダイアログ上で修正され、そのままSTLファイルに出力する事が出来ます。
しかしここで修正したSTLファイルを再度MiniMagics 2.0と言うツールで読み込むと、下記のエラーが報告されます。
反転三角:0
バッドエッジ:148
(※「シェル:42」は42個の独立したパーツに分かれているという意味なのでここではエラー扱いしていません。)
ということでバッドエッジすなわちモデルの水漏れ穴部分に相当する問題が148か所で発生しているという結果が得られてしまいました。
これって直している筈が問題が発生しているということでしょうか?いったい何でこんな事が起こるのでしょうか?
落ち着いて考えると、これは各ツールにおける3DCGポリゴンデータの扱い方の違いにより発生している問題であると思います。
要するに各ツールによって「水漏れが起こらない良いモデルデータ」の定義が異なるのです。
この場合は両者ともに問題があり、或いは両者ともに正しいのです。
・・・・・・・・・・
しかし厄介だったのは立体出力サービス会社からのご回答メールの内容でした。
ポリゴンエラーの内容が上記それぞれと異なる物だったのです。
ただ、それらは修正可能との回答を得ました。しかし最大の問題がここで報告されていました。
「相互にポリゴン形状が食い込んでいる状態ではうまく立体出力が出来ない。」
これは今回の立体出力依頼としては致命的でした。
以前から使用してきた石膏粉末積層型出力の場合上記の問題はクリアできていたのですが、今回の場合はクリアできずにデータレベルでの修正による解決が必要との判断に至りました。
ということで単色低価格での立体出力を目論んだのですが、技術的な(と言うより再修正の手間)問題に阻まれたためこちらでの出力は断念します。(汗)
そして明日、本来の目的だった色つき立体出力を依頼します。(^^)
追記:(2013年1月8日20時55分)
相貫問題は大丈夫だとのお返事を頂き、最大の問題点は消えたため再度出力を検討してもらうようにデータの再調査を依頼しました。
しかしSTLチェックの時にモデル形状を一部崩しているらしく、STL問題修正後出力のSTLファイルを見るとこちらがやった覚えのない表面形状の乱れをあちこちで散見されることに後で気づきました。
それらが発生していない元データを再送信しましたが、結果は明日判明すると思います。(汗)
アバンドール関連の記事、大変興味深くいつも楽しく
拝見させて頂いております。
まだまだ難しい部分も多々あるかと思いますが
がんばってください!