
24日に「よだかの鳥と一切衆生喜見菩薩」で宮沢賢治について触れ、これまでにも「春と修羅」と言う詩集で刹那消滅について宮沢賢治につて書いたことがあります。
宗教学と宮沢賢治の関係となると研究者で思い出されるのが宗教学者の山折哲雄先生です。
これまでに山折先生の書かれた「ブッダは、なぜ子を捨てたか 集英社新書」を読んで感想を書いたことがあるだけで、山折先生の著書を読んでいませんでした。
最近で司馬良太郎さんの宗教観で、司馬さんの対談集に山折先生とのものがあり、それを読ませていただきオウム事件でテレビによく出ていた先生で、先生には他の人にはない発想のユニークさを感じていました。
何がユニークかというと名前に「折」という漢字があるからなのか、実に「折り合いのある」論調で文章を書く人という印象を受けました。
そんな印象を受けた後、自分の思考課題に「無常観」が現われ先生の著書に「無常という名の病 サンガ新書02」という本があることを知り、昨日から読み始めました。
「引き継がれた魂の遺伝子」という副題がついていて、その「魂」という一字にも惹かれたわけで、読み始めると実にものの考え方について教えられるところがあります。
山折先生についてはまた書くとして、「日めくり万葉集」の時間になってしまいました。
今日は、7月24日に記事「信濃路に見えてくるもの」で論及しました「東歌」の
信濃道は 今の墾り道刈りばねに 足踏ましむな 沓(くつ)はけ我が背
です。大阪ガス相談役野村明雄さんが選者ですが人にはいろんな想い出があり、つながりがあり、思考があり、人生があると今朝はそんな感慨に浸りました。
今朝のブログは、題名と内容が一致しませんが、少々「無常という名の病」に罹っているかもしれません。
なお今日の写真は、昨日の出勤時の常念岳です。