8月20日NHK教育午後2時に「こころの時代~宗教・人生 鎮魂の模型船・戦没船乗員遺族の思い」が再放送された。甲南大学名誉教授佐藤明雄さんの戦艦ではなく輸送船・客船などの戦没一般船舶の模型造りから始まるこの番組。人生の不思議に感動せずにはいられなかった。
数日前に以前録画してあった「こころの時代」を題名を見ないで不作為に選び出し見た、それがこの佐藤先生の話であった。すばらしい番組で、人生を24時間で表した時、我が時計は午後の3時40分、全てに今現在説法を観る。
佐藤先生は、マイスター・エックハルトの言葉を語られた。「私が私自身のために欲望しない場合は、神が私に代って欲望して下さる。」(神の慰めの書 相原信作訳 講談社学術文庫P17)
先生は、今の人生を「余恵(よけい)」と言われた。哲学の人生を選ぶ際、父親から「それでは食っていけないぞ。それでもいいなら許す。」と言われ、哲学の道に入られた。 現在は人並みに生きられる人生を歩まれている。そこに余恵があり、他人のために何かをせずにはいられない人生が自ずと目の前にあるということのようだ。
エックハルトは、上記書に「『私は欲しない』ということこそ一切の従順に対する毒素である。」といい、また、「ただ『主よ、汝の欲するものを与え給え、そして主よ、御意(みこころ)のままを、しかも如何様でもあれ御意のままなる様式においてなし給え』といわなければならない。」と述べている。
先生の人生は、あるがままに全てが顕われている。父母の業、先祖の業が種子となり薫習し、香り貴き人生が広がっている。
欲するものではなく、如来の手の中に任された人生を観た。
数日前に以前録画してあった「こころの時代」を題名を見ないで不作為に選び出し見た、それがこの佐藤先生の話であった。すばらしい番組で、人生を24時間で表した時、我が時計は午後の3時40分、全てに今現在説法を観る。
佐藤先生は、マイスター・エックハルトの言葉を語られた。「私が私自身のために欲望しない場合は、神が私に代って欲望して下さる。」(神の慰めの書 相原信作訳 講談社学術文庫P17)
先生は、今の人生を「余恵(よけい)」と言われた。哲学の人生を選ぶ際、父親から「それでは食っていけないぞ。それでもいいなら許す。」と言われ、哲学の道に入られた。 現在は人並みに生きられる人生を歩まれている。そこに余恵があり、他人のために何かをせずにはいられない人生が自ずと目の前にあるということのようだ。
エックハルトは、上記書に「『私は欲しない』ということこそ一切の従順に対する毒素である。」といい、また、「ただ『主よ、汝の欲するものを与え給え、そして主よ、御意(みこころ)のままを、しかも如何様でもあれ御意のままなる様式においてなし給え』といわなければならない。」と述べている。
先生の人生は、あるがままに全てが顕われている。父母の業、先祖の業が種子となり薫習し、香り貴き人生が広がっている。
欲するものではなく、如来の手の中に任された人生を観た。