Sightsong

自縄自縛日記

7・18 沖縄県議会決議を尊重し、辺野古新基地建設の断念を求める国会請願署名提出2・3報告集会

2009-02-05 00:53:42 | 沖縄

2月3日、「7・18 沖縄県議会決議を尊重し、辺野古新基地建設の断念を求める国会請願署名提出2・3報告集会」(文京区民センター、辺野古への基地建設を許さない実行委員会・主催)に参加してきた。ぎりぎりに到着すると、かなり出席者が多い状況だったが、実際にはその前の昼間に行われた院内集会のほうにはもっと人が集まったらしい(約130名)。

昨年7月18日の沖縄県議会決議とは、辺野古新基地に対する反対決議のことだ。いまでは野党が大勢を占めている状況ゆえ可能になったのである。これを根拠に辺野古基地建設への反対署名が集められ(48,316筆+団体分612筆と非常に多い)、それが国会への請願として提出された。

集会では、まず昼間の様子の映像が流された。千葉景子(民主党・参議院)、那谷屋正義(民主党・参議院)、山内徳信(社民党・参議院)、重野安正(社民党・衆議院)、喜納昌吉(民主党・参議院)、今野東(民主党・参議院)、近藤昭一(民主党・衆議院)、仁比聡平(共産党・参議院)、辻元清美(社民党・衆議院)、川田龍平(無所属・参議院)らの国会議員、渡嘉敷喜代子・沖縄県議らが出席していた。沖縄県議会と同様、参議院でも反対決議を目指そうとの意見、それから沖縄県の環境条例に、米軍による汚染に対する立ち入りを認めるよう盛り込むべきとの意見が出されたようだ。

次に、安次富浩さん(ヘリ基地反対協議会)による講演があった。以下にその要点をかいつまんで紹介する。

●仲井真知事は、県議会決議以降、プレッシャーを感じているようであり、スタンスの違いを示している。嘉手納以南の返還や海兵隊のグアム移転を、沖縄の負担軽減のあかしとしてアピールしたい意向だが、実質は辺野古新基地とのパッケージであり評価できない。そんななか訪米したが成果はない。取材団はシャットアウトされたので、情報公開を求める動きが進んでいる。
●高江の座り込みに対して、沖縄防衛局が、通行妨害との理由で仮処分申請を那覇地裁に行った。この中には8歳の女の子が含まれ(のちに自ら却下)、また、たまたま差し入れをした人や既にヤマトゥに帰った人が含まれるなど、杜撰な弾圧と言うことができる。これに対し、32名の熱意のある弁護団が組成された。
●高江区長がヘリパット受け入れに妥協したとの報道があったが、実際には例え話程度であり、記事は誇張であった。
●海兵隊のグアム移転については、終末を迎えつつある現政権のうちに、日米での条約を制定してしまおうという動きがある。焦りとも言うことができる。
●国防は国の専管事項であるという理由で口を挟まないのが、これまでのマスコミの前提だった。しかしその結果、住民に負担を強いている。今後は、国策に「NO」を言うことが重要だ。国家予算が赤字にも関わらず、予算計上はすでになされてきている。これがヤマトゥで報道されず、審議されていない。
●厚木から岩国への兵力移転が両者の強化に過ぎなかったように、辺野古の新基地は追加的なタッチ&ゴーの訓練施設になりかねない。
●日米地位協定がひどいものであることは明らかで、実はイラクの地位協定のほうがまだ良いものである。これは沖縄では報道されており、新報とタイムスの2紙が、生活者の視点による報道のスタンスや、権力に対するチェック機能を持ち続けていることを示すものだ。
●中曽根外相が辺野古のキャンプ・シュワブを視察した際、マスコミは防衛省がチャーターしたバスで取材した。こんなお膳立てで何がわかるのか。
●辺野古の環境アセスについては、「方法書」の段階は終わり、次は「準備書」が示される予定。これに対し、「方法書」と同様、意見をぶつけていかなければならない。
●アセスに関しては、沖縄防衛局が昨年10月に追加調査の公告を出し、当初の計画と随分異なってきている。また、滑走路建設に伴う水路変更の設計の入札公示が1月に出された。まだアセスが終わっていないのに、それを前提とした工事の設計を行うとはどういうことか。
●IUCNが辺野古のジュゴン保護に関して3度もの勧告を決議した。これは国際的にも恥ずべきことだ。
●2010年末には沖縄県知事選挙が予定されている。「方法書」のように「準備書」についても意見を出すことで検討を延ばさせる場合、これが知事選の争点となりうる。
●参議院での辺野古基地の反対決議ができないかと思っている。また、今後野党政権が成立すれば、米軍再編の新しい形を模索できるかもしれない。
●在外米軍の存在に伴う人権問題、公害、平和を巡って、国際的な連帯の輪を築きたい。
●ゴアを辺野古に案内する、ワシントンD.C.でデモを行うなどにより、米国市民と結びついていけないか。
●「思いやり予算」は30年を迎えている。加えて、辺野古の新基地、グアムへの移転、アフガン対策への拠出など、どれだけ米国の軍事戦略にオカネを払えばいいのか。それよりは、主権者として、「国民にカネを使え」と言うべきだ。

その後、ジュゴン保護キャンペーンセンターの蜷川さんや、泡瀬干潟大好きクラブの水野さん(2/4読売朝刊の「論点」に登場!)らによるスピーチがあった。終わったあと、誘われて飲み会へ。

これも終わって帰宅途中、最寄の駅近くでこの問題にも詳しい友人に遭遇し、また飲みに行ってしまった(笑)。帰宅2時。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。