ビョークの新譜が話題の中、遅れてきたわたしは古い盤を順番に聴いている(笑)。
■ 『Post』(1995年)
人里離れた山での生活を唄った「Hyper-Ballad」や、オーケストラをバックにコミカルに唄った「It's so Quiet」などがいい。
惹かれるのは歌詞を反芻しながらの歌世界だけではなく、ビョークのコブシ、鳴らす喉、叫び。いちいち発声に癖があって、たとえば「mountain」という単語なんて出てくるたびに「来た来た」と思ってしまう。
■ 『Homogenic』(1997年)
前作よりもスピード感とか一体感とかいったようなものが出てきたのかな。ただ、バラエティと手作り感がある分『Post』が好みだ。
「Alarm Call」は、山における達観と警告。前作での「Hyper-Ballad」が閉ざされた幸福を唄っていたのとは表裏一体だなという印象をもったのだがどうか。