ロイ・ローランド『Mickey Spillane / The Girl Hunters』(1963年)を観る。
何しろ、パルプ・フィクションの原作者ミッキー・スピレイン自身が、探偵マイク・ハマーを演じているというのだから、好奇心を抑えないほうが難しい。そんなわけで、ついDVDを入手してしまった。
題材として冷戦を取り入れてはいるものの(スピレイン本人も共産主義の脅威を喧伝する人だった)、映画の99%は、妄想的なフッテージが寄せ集められている。
夜の街。酒場のチンピラ。残酷な殺し方。簡潔でぶっきらぼうな話し方(最後に「Why not?」が大好き)。男性至上主義。お色気シーン(いまいち、スピレインに「lovely girl」と言わせる割には魅力的でもないが、趣味の違いか)。ああ、アホらしい。
それにしてもスピレインはガッチリした体格をしているな。本人もパルプを地で行くような生活をしていたのだろうか・・・そんなわけはないね。
あれ?ジョン・ゾーンがスピレインに捧げた連作のジャケットは、この映画のスチル写真?