Sightsong

自縄自縛日記

ミシェル・ドネダ『OGOOUE-OGOWAY』

2014-04-16 07:48:29 | アヴァンギャルド・ジャズ

ミシェル・ドネダ『OGOOUE-OGOWAY』(Transes Européennes、1994年)を、ふと最近入手して聴いているのだが、これが期待通りというべきか、思いがけずというべきか、心底からほれぼれしてしまうような記録だった。

Michel Doneda (ss)
Paul Rogers (b)
Deba Sungu, Jacques Okouma, Jean-Claude Olounga, Jean-Louis Katoumba, Jean-Marie Ognouassouga (perc)

アフリカのパーカッショニスト集団が放ち続けるビートと声・コーラスの中を、ドネダのソプラノサックスとロジャースのウッドベースが縦横に活動する、1時間の演奏である。

これを聴いてしまうと、誰もがドネダのサックスの素晴らしさに放心せざるを得ないだろう。強烈なリズムと生命力に対し、ガチンコでぶつかるというのとは少し違う。風のような音、小鳥のさえずりのような音、叫び、共鳴、擦音。同様以上の強烈さ・強靭さは感じられるものの、それは衝突ではなく、自由な泳動であり、旅であり、ためらいのない発声である。

以前のライヴで、マウスピースさえはずしての自在な演奏に驚いたことがある。これもライヴに立ち会っていたなら茫然として呑まれていたに違いない。

ミッシェル・ドネダ+齋藤徹(2011年) Leica M3、Pentax-L 43mm/f1.9 Special、Tri-X(+2増感)、Gekko 2号

●参照
ミッシェル・ドネダ+レ・クアン・ニン+齋藤徹@ポレポレ坐(2011年)
ミッシェル・ドネダと齋藤徹、ペンタックス43mm(2007年)


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