廣木光一『Tango Improvisado』(hirokimusic、1995年)を聴く。
Koichi Hiroki 廣木光一 (g)
なんて音のひとつひとつが粒として立っているのだろう。驚くほど強度が高く、しかも透き通っている。
廣木さんの書く文章は読むたびに面白く感嘆してしまうのだが、本盤のライナーノーツもまた興味深い。アルゼンチンタンゴのリズムを、幼少時にタケノコ掘りをしたり、球根を植えたりするときの感じに重ね合わせているのである。そしてまた、ジャズのリズムで演奏するときも、横に流れ過ぎないように、縦の振幅をより大事にしているという(「私の中でのジャズのタンゴ化」)。
これほどの強度を持っているからこそ、たとえば、渋谷毅さんとのデュオアルバム『So Quiet』も凄い存在感と透明性を持って創出されたのだろうな、と思ってみたりする。
●廣木光一
安ヵ川大樹+廣木光一@本八幡Cooljojo(2016年)
吉野弘志+中牟礼貞則+廣木光一@本八幡Cooljojo(2016年)
廣木光一+渋谷毅@本八幡Cooljojo(2016年)
Cooljojo Open記念Live~HIT(廣木光一トリオ)(JazzTokyo)(2016年)
廣木光一(HIT)@本八幡cooljojo(2016年)