スティーヴン・ガウチ+クリス・デイヴィス+マイケル・ビシオ『Three』(clean feed、2008年)を聴く。
Stephen Gauci (ts)
Kris Davis (p)
Michael Bisio (b)
先日はじめて観たスティーヴン・ガウチのテナープレイは、ひたすらに高音で攻め続けてサウンドのテンションを持ち上げるというものだった。ここでは少し違い、音域も音の長さも幅広く使っている。ちょっとエヴァン・パーカーを思わせるところがあり意外。
サウンド全体への貢献ということでいえば、ガウチは前面のトリックスター的であり、強度を創出するクリス・デイヴィスとマイケル・ビシオに威圧される。ビシオはコントラバスの細かな音を積み重ねることで構造を作っている。一方デイヴィスは構造を所与のものとして、というか、構造に自ら組み込まれて執拗に鍵盤を叩いている。いやこれは凄いな。
●スティーヴン・ガウチ
Bushwick improvised Music series @ Bushwick Public House(2017年)
●クリス・デイヴィス
イングリッド・ラブロック、メアリー・ハルヴァーソン、クリス・デイヴィス、マット・マネリ @The Stone(2014年)(レイニー参加)
マックス・ジョンソン『In the West』(JazzTokyo)(2014年)
イングリッド・ラブロック(Anti-House)『Roulette of the Cradle』(2014年)
トム・レイニー『Obbligato』(2013年)
イングリッド・ラブロック(Anti-House)『Strong Place』(2012年)
クリス・デイヴィス『Rye Eclipse』、『Capricorn Climber』(2007、2012年)
●マイケル・ビシオ
トーマス・ヘルトン+マイケル・ビシオ@Downtown Music Gallery(2017年)
マシュー・シップ『Piano Song』(2016年)
ルイ・ベロジナス『Tiresias』(2008年)