Sightsong

自縄自縛日記

テヘランの軍事博物館と緑の宮殿

2016-02-13 15:33:43 | 中東・アフリカ

テヘランは北の山に向かって発達していった街で、山を越えればカスピ海がある。街の北側の麓には、かつてパフラヴィー朝の離宮があった。今は、サアダーバード文化・歴史コンプレックスとして、古い宮殿が保存され、またさまざまな博物館が置かれている。試しに、軍事博物館と緑の宮殿を覗いてみた。何しろ緑あふれるだだっ広い敷地であり、それだけでお腹一杯。

■ 軍事博物館

外には新旧の対空砲、戦車、戦闘機、ヘリなどが並んでいる。アメリカの戦闘機F-86があるのは、パフラヴィー時代ゆえだろうか。そして驚いたことに、イラン・イラク戦争で撃墜されたイラク機が展示してあった。

中にはアケメネス朝時代から現代までの刀、鎧、銃器などが所せましと並んでいる。別に軍事モノが好きなわけでもなんでもないのだが、次々に凝視していると、兵器へのフェティシズムを作品に結実させた松本零士に共感してしまう自分を発見。撮影禁止でカタログもないのが残念。


第一次大戦時のソ連製対空砲


アメリカ製F-86




イラン・イラク戦争で撃墜されたイラク機


英国製の戦車


イラン製の対空砲

■ 緑の宮殿

パフラヴィー朝初代皇帝レザー・シャーが使った宮殿。中は途轍もなく絢爛豪華である。もっとも圧倒されるものは、無数の鏡を張り巡らせた「鏡の間」。こんなところで寝起きしていたらおかしくなってしまいそうだ。それはまあ、倒されるよなあ。

Nikon P7800

●参照
2015年12月、テヘラン
イランの空
スーパーマーケットのダレイオス1世
旨いテヘラン
旨いテヘラン その2


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